タブレットの種類・機能
タブレットとは、板状・薄型のコンピューターや周辺機器です。
パネル上で指先や専用のペンを使い操作することができます。一般的にタブレットというときは、タブレットPCを指すことが多くなっています。
- タブレットPC・・・タブレット型のコンピューター
- ペンタブレット・・・タブレット型のパソコン周辺機器、イラスト用途
このページでは、タブレットPCの種類や機能について解説しています。
OS
タブレットPCは、OSで分類すると分かりやすくなっています。OSが違うと見た目やデザイン、機能などに違いが出てきます。
Windows
MicrosoftのOS Windowsが使われているタブレットは、Windows タブレットといいます。
いくつかのメーカーがハードウェアを自社で製造し、OSにWindows 10などを搭載しています。また、Microsoftが製造・販売しているSurfaceシリーズに、タブレットがあります。
iOS
Appleのタブレットに搭載されているOSを、iOSといいます。
製造から販売まで Appleが行っており、iPadとして知られています。
Appleのスマートフォン iPhoneもiOSで、操作性などはほとんど同じです。
Android
Googleの開発したOSを Android アンドロイドといいます。Android OSは スマートフォンで最も使われているOSです。
タブレットの多くは、このAndroid OSが使われています。多くのメーカーがタブレットを製造し、OSにAndroidを搭載しています。
Fire OS
Amazonが製造・販売しているタブレットを、Fire タブレットといいます。OSは、GoogleのAndroidをベースにした Fire OSが使われています。
Amazonで販売されているKindleという電子書籍に対応しているのが特徴です。Wi-Fi機能やブラウザを搭載しており、Androidのタブレットと操作感は似ています。
電子書籍を見るのに特化したタブレットは、Kindle Paperwhiteといいます。
2in1
2in1 ツーインワンとは、1つのもの中に2つの機能があるという意味です。ノートパソコンで使われる言葉で、2in1 ノートパソコンといいます。
ノートパソコンを通常のノートパソコンとして使ったり、タブレットとして使ったりすることができます。キーボード部分を360度回転させることができるものや、着脱できるものがあります。
MicrosoftのSurfaceシリーズには、2in1のノートパソコンでタブレットとして使うことができるものがあります。
画面
タブレットには、傾きを検知するセンサーが内蔵されているため、縦に持ったときと横に持った時では、表示されている画面が自動的に切り替わります。スマートフォンと同じです。
縦にした時と横にした時。
インターネットで表示されている画面が、PC用のレイアウトになっている場合もあれば、タブレットの解像度に合わせて 最適な大きさになっていることもあります。
どちらになっているかは、タブレット側で設定するものではなく、ホームページ側の設定で決まります。
例 Youtube。
大手のサイト・主要サイトなどはタブレットでも見やすい画面になっていることが多く 使いやすくなっています。PCサイトがそのままのデザインで表示される場合は 拡大・縮小などすることで操作します。
操作
スマートフォンやタブレットなど直接手で触れて操作できる画面を、タッチパネルといいます。主要な操作には、以下のようなものがあります。
- タップ・・選択する、指で触れる
- スワイプ・・画面を移動する、指で掃くように動かす
- ピッチイン・・縮小、2本の指で触れて近付ける
- ピッチイン・・拡大、2本の指で触れて離す
文字入力は、インストールされている ソフトウェアキーボードを使います。
機能
主な機能は、スマートフォンとほとんど同じです。
Wi-Fi機能
有線LANのポートはないため、インターネットへの接続はWi-Fi機能を使います。ほぼすべてのタブレットに、Wi-Fi機能は搭載されています。
SSIDを見つけパスワードを入力し接続すれば、ブラウザを起動してインターネットにつなぐことができます。
自宅や会社・外出先で Wi-Fi機能を使用する際は、Wi-Fiの電波の種類や基本的な接続方法などは知っておいたほうがいいでしょう。
Bluetooth
タブレットは、Bluetooth機能を搭載しているものがあります。
Bluettoothを搭載しているタブレットは、ヘッドフォン・スピーカー・パソコンなどと接続することができます。
3.5mmステレオミニプラグ
3.5mmステレオミニプラグは、スピーカーやヘッドフォン、イヤフォンなどを有線で接続することができます。
タブレットによって、端子が付いているものと付いていない場合があります。
カメラ
前面と背面に1つずつレンズが付いていて、画面上で操作することで写す方向を切り替えることができるものがほとんどです。
写真だけでなく、動画を撮影できるものも多くなっています。
このようにタブレットは、スマートフォンと同じく Wi-Fi機能、Bluetooth、3.5mmステレオミニプラグ、カメラがほぼ標準で搭載されています。
Micro-USB・Type C
Micro-USBとType Cは、ともにUSB接続で パソコンと接続したり、充電する際に使う端子です。ほとんどのタブレットは Micro-USBかType Cのいずれかの端子を備えています。
AppleのiPadは、Micro-USBではなく Lightning ライトニングという独自の規格が使われているものもあります。
その他
タブレットは、アプリケーションをダウンロード・インストールして使うということもあります。またスタンド、カバー、タッチペンなどと組み合わせて使うことができます。
タブレットの選び方
OS
OSには、Windows、iOS、Android、Fire OSがあります。主要なものはこの4つです。
見た目やデザイン、もともと搭載されているアプリケーションに違いがあります。タブレットでどういうことをしたいかを、ある程度明確にするといいでしょう。
アプリケーションによっては、Androidには対応していて、iOSには対応していないということもあります。
またスマートフォンと違い、GPSを内蔵しているものと内蔵していないものがあります。
大きさ
タブレットの大きさは インチサイズで分かるようになっています。例えば、7インチや8インチというのがあります。
1インチは、2.54cmでパネル部分・実際の画面描画領域の対角線の長さです。
タブレットのインチサイズは主に 7インチ、8インチ、10インチ、12インチなどがよく採用されています。
解像度
画面のきめ細かさや表示領域を表しています。
パソコンの解像度と同じで、フルHD 1920×1080、WXGA 1280×800、HD 1280×720などがあります。
CPU・メモリー・ストレージ
パソコンと同じで CPU、メモリー(RAM)、ストレージ(ROM)などが搭載されています。
単位は、CPUが GHz、メモリーとストレージはGB。いずれも数値が大きいほど性能は高い傾向があります。
スマートフォンやタブレットでは、CPUなどの主要な機能を 一つの半導体チップに搭載しています。System on a Chip、SoCともいいます。そのため、CPUのことをSoCということもあります。
ストレージは、内部ストレージと外部ストレージに分かれていることがあります。MicroSDカードスロットと記載がある場合は、外部ストレージとして MicroSDカードを増設して、容量を追加できるようになっています。
SIMカード
タブレットでSIMカードを使い、インターネット接続する方法もあります。
外出先などで Wi-Fiスポットなどがないところでは、Wi-Fiでインターネット接続ができませんが、SIMカードを使うことで 携帯電話のLTE回線などでインターネット接続が可能となります。
市販されている iPadやAndroidのタブレットで、SIMフリーやLTE対応とあるタブレットでは、別途SIMカードを契約することで持ち運んで使うことができます。
Wi-Fiモデル
市販されているタブレットで、Wi-Fiモデルというがありますが、これはSIMカードを付けて使うようなタブレットと区別するために、このように表記されています。一般的にWi-Fiモデルとなっているタブレットには、SIMカードは付いておらず Wi-Fiのみで使うという意味になります。
キャリア
携帯電話のキャリアである ドコモ・au・ソフトバンクなどで販売されているタブレットというのは、基本的にSIMカードのスロットが標準で付いていることが多くなっています。回線契約も行うことでインターネット接続も可能となります。
どこのキャリアも AppleのiPad、Android OSを搭載したタブレットを取り扱っています。