接点・橋渡し
インターフェースとは、接点・橋渡し・界面という意味です。機能や形状の異なるもの同士の接点・境界になっている部分を指します。
インターフェースは主に3つに分けられます。
- ハードウェアインターフェース・・・ハードウェア間
- ソフトウェアインターフェース・・・ソフトウェア間
- ユーザーインターフェース・・・ハードウェアとユーザー間
ハードウェアインターフェース
パソコンや周辺機器など機能や形状が異なるハードウェアは、インターフェースを通じて通信できるようになります。
デスクトップパソコンの例。
ノートパソコンの例。
パソコンや周辺機器の代表的なインターフェースには、USBがあります。マウス・キーボード、プリンター、USBメモリー、外付けHDD・SSDなどを繋ぐことができます。
パソコンとディスプレイを接続する規格は、主にHDMIやDVIが使われています。
機器と接続するために外部・外側に付いているインターフェースであることから外部インターフェース、また 入力や出力に関するインターフェースであることから 入出力インターフェースともいいます。
パソコンの内部でも、機器と機器が接続されています。
ハードディスクや光学ドライブをマザーボードと接続する規格である SATA、ビデオカード増設などで使われている PCI-Expressがあります。
また Bluetoothのように、有線ではなく無線でパソコンと周辺機器を接続する規格もあり、ワイアレスインタフェースといいます。
レガシーインターフェース
新しい規格により代替され使われなくなったインターフェースのことを、レガシーインターフェースということがあります。レガシーとは、遺産・遺物という意味です。
例えば、ハードディスクの接続規格は、現在 SATAですが、以前はIDEという規格です。また、マウス・キーボードの接続で使われていたPS/2、プリンターの接続で使われていたIEEE 1284 パラレルポートなどがあります。
パラレルポート。
ただインターフェースによっては、パソコンや機器にまだ実装されていることもあります。
ネットワークインターフェース
パソコンやネットワーク機器の仕様書などに記載されていることがあります。
ネットワーク、つまり 有線LANか無線LANいずれかを指しています。
有線LANのポートがあるプリンターの例。
有線LANの場合は、有線LAN、IEEE 802.3、イーサネットの転送速度である 100BASE-TX、1000BASE-Tと表記されていることがあります。一方 無線LANの場合は、無線LAN、Wi-Fi、無線LANの規格である IEEE802.11n・IEEE802.11acと表記されていることがあります。
インターフェースカード
インターフェースカードとは、機器を接続するためにインターフェースを追加するカードやボードのことです。内蔵型のボードやノートパソコン用のカードタイプのものがあります。
近年のパソコンでは、ほとんど使うことはありませんが、故障やポートを増やす場合に 増設して使うことがあります。
増設用のLANのインターフェースカードやパソコンや機器に内蔵されているLANのポートは、すべてネットワークインターフェースカード、NIC ニックということがあります。
API
ソフトウェアとソフトウェアの間で橋渡しをするものが、ソフトウェアインターフェースです。
ハードウェアと異なり 実際に形あるものではありませんが、ソフトウェア・プログラム間でのやり取りを可能とするものです。この代表的なものを API アプリケーション・プログラミング・インターフェースといいます。
Windowsには Windows APIというものがあり、Windows上のソフトウェアは OSであるWindowsとWindows APIでやり取りしています。
APIは、ソフトウェア開発・プログラミングなどでよく出てくる用語です。
またWeb APIというは、外部のWebサイトの情報、例えば 価格情報・地図情報・気象情報などを、自分のWebサイトやアプリケーションに呼び出したり実装したりするときに使われます。
一定の条件のもと自由に使えるように公開されており、公開APIともいいます。
ユーザーインターフェース
ユーザーインターフェースとは、ユーザー・利用者と機器の接点という意味です。略して UI。マンマシンインターフェース、ヒューマンインタフェースともいいます。
マウス、キーボード、ディスプレイなどユーザーと接点となるところは、すべてユーザーインターフェースです。ユーザーとハードウェアの場合もあれば、ユーザーとソフトウェアの場合を指すときもあります。
パソコンの画面表示では、グラフィカルなユーザーインターフェース、GUIが使われています。
ユーザーインターフェースは、ユーザーや人間の使いやすさなどを考慮した ユーザー中心設計が用いられます。
ユーザーインターフェースなどを通して得られる 機器やソフトウェアの有効さ、効率、満足度の総合的な指標を ユーザビリティ、購入前・利用前の期待感から利用後までの印象を含む より包括的な概念を ユーザーエクスペリエンス、略して UXといいます。