SKEW.P関数(歪度)

スキュー・ピー

SKEW.P関数は、データの分布の非対称性を図る指標である歪度を返す関数です。

例:SKEW.P関数を入力。引数にセル範囲を指定。

SKEW.P関数

Enterで結果が表示されます。

歪度

SKEW.P関数の数式とヒストグラムの例。B16に平均、B17に中央値、B18に標準偏差、D列にZスコア、E16にZスコアの3乗の和。

数式とヒストグラム

最後に、Zスコアの3乗の和をデータの個数で割ります。E17に数式で計算した歪度。G4の関数で計算した歪度と一致します。

歪度は以下のような特徴があります。

  • 歪度<0・・・右に山があり左に裾をひく、中央値より左に平均がある
  • 歪度=0・・・左右対称
  • 歪度>0・・・左に山があり右に裾をひく、中央値より右に平均がある

左に裾をひくことを左に歪んでいる、右に裾をひくことを右に歪んでいるといいます。例えば 年収や貯蓄残高などのグラフは、右に歪んでいる代表的なグラフのひとつといわれています。

SKEW.P関数と類似した関数に、SKEW関数があります。歪度を計算する数式が異なります。SKEW.P関数は、Zスコアを標準偏差を用いて計算し 1/nを掛けます。一方 SKEW関数は、Zスコアを標本標準偏差を用いて計算し Zスコアの3乗の和を n/(n-1)(n-2)で掛けます。