MicrosoftのOS Windows
Windowsとは、マイクロソフト社が開発したOSです。
パソコンは様々な部品で構成されていますが、実際にパソコンとして機能し始めるのは、OSが動き出してからということになります。
Windows 95が出てくるまでは、MS-DOSという主な操作をキーボードで行う CUIでしたが、Windows 95からGUIへ移行しました。
Windowsは窓、すなわちウィンドウを開いて操作することが基本です。Windowsの語源になっています。
シリーズ
パーソナルコンピューター向けのWindowsには、古い順から Windows 95、98、ME、2000、XP、Vista、7、8、8.1、10などのシリーズがあります。Windows 10の次に、Windows 11がリリースされています。
Windows 10。
Windows 11。
またサーバー向けとしては、Windows Server 2008、2012、2016、2019、Windows Home Server、Windows Home Server 2012などがあります。
サーバーというのは、データを保管したり 複数のパソコンからアクセスされるのに特化したコンピュータのことです。
エディション
Windowsは、現在 OSごとにエディションがあります。
エディションというのは、ホーム向け、ビジネス向けなど用途別になっているものです。
Windows 95、98、MEがホーム向け、NT、2000がビジネス向けでしたが、XPからホームエディション、プロフェッショナルエディションで分けられることになりました。
Windows 7には Home PremiumやPro、Windows 10・11には HomeとProがあります。
Proのほうが、ネットワークなどの機能がやや多くなっています。そのため、主にビジネス用途として使われます。ただ家庭用でProを使ったり、事業所でHomeを使ったりすることもあり、明確に区別されて使用されているというわけではありません。
32bitと64bit
エディションの他に、もうひとつの区分として 32bit版と64bit版とがあります。
単純に一度に扱える情報量が多くなっているのが、64bit版です。64bitは、XPのときからありましたが、普及しはじめたのは、Windows 7のときになります。
Windows 10では、Windows 10 Home 32bitと64bit、Windows 10 Pro 32bitと64bitなどに分かれてきます。64bitの場合 4GBを越えるメモリーを認識して扱えるという点があります。そのためメモリーを増設したりする際に確認するところです。
Windowsの設定→システム→詳細情報、デバイスの仕様。
システムの種類に、32bit あるいは64bit オペレーティングシステム。Windowsの仕様に HomeやProなどのエディション、Windows 10のバージョンが表示されています。
現在の主流は 64bitですが、32bitと64bitのどちらでも使えるセレクタブルOS、中古品や再生PC用のOSに、32bitもしばしば見られます。
基本ソフトウェアと応用ソフトウェア
Windowsは、基本ソフトウェアともいいます。パソコンやサーバーを動かすプログラムです。
Windows以外の様々な機能をもったソフトウェアを、応用ソフトウェアといいます。ブラウザ、メールソフト、Office、セキュリティソフトなどがあります。
ウイルス対策ソフト、会計ソフト、業務ソフトなど応用ソフトウェアをOSに組み込むことを、インストールといいます。パソコンの購入時などに、このようなソフトウェアが予めインストールされていることを プリインストールといいます。
逆にインストールされているソフトウェアを削除することを アンインストールといいます。また
一般的にソフトウェアは、機能の追加や不具合の修正など アップデートがあります。Windowsは、Windows Updateが知られており、アップデートの適用の有無によって SP1、SP2などのサービスパック、Windows 10ではバージョンというものがあります。
デフォルトとカスタマイズ
デフォルトとは、標準設定、初期設定、またソフトのインストール直後にあらかじめ決められている設定のこと。カスタマイズとは、設定を変更して使うことです。
Windowsの諸機能は、概ね適切な設定になっていますが、使わない項目をOFFにしたり、ブラウザ、ファイルやフォルダの表示、見た目やグラフィックの設定を変更して使うこともあります。
Windowsは、多少何かしらカスタマイズして使用することが多いといえます。
エクスプローラー
ウィンドウを表示させ、ファイルやフォルダを閲覧・管理するのが Windows エクスプローラーです。単にエクスプローラーともいいます。
例えば、フォルダやファイルを見つけるためコンピューターをクリックして開いたりしますが、エクスプローラで閲覧していることになります。
すべてのプログラム→アクセサリー→エクスプローラで起動させることもできます。
インターネットエクスプローラー
インターネットエクスプローラーは、Windowsで長く使用されてきたブラウザです。略してIE(アイイー)。
エクスプローラー Explorer とは、和訳すると探険家・探索者。Webを探検する・探索するソフトという意味になります。
基本ソフトである Windowsに組み込まれている 応用ソフトウェアのひとつですが、Windows 10以降では、Microsoft Edgeが標準のブラウザになっています。
応用ソフトウェアとして他に、メールソフト、画像編集ソフトなどがありますが、Windowsのシリーズによって付属しているソフトウェアの種類やバージョンは異なります。
デファクトスタンダード
パーソナルコンピューター、つまりパソコンといえば Windowsが搭載されたパソコンがほとんどになります。他に MacOSがありますが、パソコンにおけるシェアは、Windowsのパソコンが大部分を占めています。
事実上の標準になっています。これを デファクトスタンダードといいます。
経済学の用語に、ロックイン効果があります。ロックイン効果とは、例えば一度 システムやコンピューターに特定のメーカーのものを導入し、ある時乗り換えを行おうとしても、スイッチングコストがかかるため、現状のメーカーを維持しようとすることです。
そして企業などでは、コンピューターのOSやOfficeが、Microsoftにかなり依存することになります。これを ベンダーロックインともいいます。
このようにWindowsは、デファクトスタンダードであり、ロックイン効果、ベンダーロックインを伴っている代表的なソフトウェアであるといわれています。