WindowsにおけるCUI
Windowsにはコマンドプロンプトという機能があります。
Windowsにおける代表的なCUIであり、キーボードで文字・コマンドを入力して操作を行います。主に、Windows上でネットワークの状態を確認するときに使いますが、他にもいくつか応用的な操作があります。
このページでは、コマンドプロンプトの起動方法、使い方について解説しています。
起動方法
Windowsの検索窓に cmdと入力します。プログラムの一覧、Windows システムツールにもコマンドプロンプトはあります。
Windows 10、コマンドプロンプト。
コマンドによっては、管理者権限が必要となることがあります。その場合 コマンドプロンプトを管理者として実行します。
使い方
一般的な使い方としては、ipconfigやping、getmacなどネットワーク関連の操作になります。これ以外については、ほぼすべて応用的な操作になるといえます。
ルーターとの接続状況、ルーターのIPアドレス、パソコンのIPアドレス、パソコンのMACアドレスを調べることができます。
インターネットにつながらないというときに、パソコンとルーターの接続状況を確認することで、どこに問題があるか探ることができます。
ping。
インターネットの通信、ルーターやネットワーク機器との通信が確立しているかどうか調べることができます。
インターネットにつながらないというときに、内部的につながっているのかどうか確認することができます。
getmac または getmac /vで使用しているパソコンのMACアドレスを調べることができます。
arp -aで 現在ネットワークに接続されている機器のプライベートIPアドレスとMACアドレスを取得することができます。
ディスクの状態の確認、データの消去などで、というコマンドが使われることがあります。やや上級者むけの操作になります。
管理者として実行。ディスクの物理セクタのサイズを確認する際に確認することがあります。
ipconfig /all、getmac /vのように、コマンドの後に記号・文字を続けて入力することがあります。これを パラメーターといいます。詳細な情報を得たり、条件を加えて操作することができます。コマンドプロンプトを閉じるときは、exitと入力するか ウィンドウをそのまま閉じます。
コマンドやパラメーターは、Microsoftでも公開されています。
より詳細な操作を行う場合は、コマンドやパラメーターを調べて入力するということもあります。ただ前述のように一般的な利用ではネットワーク関連のみになることが多くなります。
起動ディスク
パソコンが起動しないという場合に、詳細オプションからコマンドプロンプトに入り、状態を確認することがあります。
詳細オプションは2回連続して起動に失敗した場合などに表示されます。またシステム修復ディスクやOSインストールディスクからも入ることができます。
ここではシステム修復ディスクの例。オプションの選択→トラブルシューティング。
詳細オプション→コマンドプロンプト。
コマンドプロンプトが起動します。
起動しない場合にどのようなことをコマンドプロンプトで行うかというのは決まっておらず、コマンドプロンプトで復旧するというわけでもありません。あくまで Windowsの機能として用意されているだけになります。
例えばここでは、dir c:と入力。Cドライブ直下のフォルダを表示するという意味です。
また例えば、chkdsk c: /rと入力。Cドライブに対して 回復オプションを付けてチェックディスクを行うという意味です。
起動しないパソコンにおいては、他に詳細オプションからスタートアップの修復、システムの復元、システムイメージからの回復などがあります。またハードディスクの状態やデータ救出の必要性なども考慮し、詳細オプションからではなく Linux OSの使用やHDDの取り出し後にUSB接続などを優先的に行うことがあります。
どの方法を用いるかというのはユーザーが判断する必要があります。
このようにコマンドプロンプトは、Windows上や起動ディスクからコマンドを入力して特定の操作を行うことがあります。