インチネジとミリネジの違い
自作パソコンでは、主にインチネジとミリネジを使います。パソコンパーツをPCケースに固定する際に使用します。
パソコンの部品は、互換性をもたせるため HDDはインチネジ、光学ドライブはミリネジのように決まっています。自作パソコンだけではなく BTOパソコンやメーカー製パソコン、各部品メーカーなどでも概ね同じです。
このページでは、自作パソコンで主に使われているインチネジ、ミリネジついて、実例を交え解説しています。
見た目
インチネジ(左)とミリネジ(右)。
見た目は似ていますが、ネジの間隔が違います。インチネジが大きく、ミリネジが小さくなっています。
インチネジは、HDD(3.5インチ)、マザーボード、グラフィックボード、電源などの固定で使用します。
一般的に左のインチネジがHDD、マザーボード、右の大きめのインチネジがグラフィックボード、電源などで使用します。
他にロングタイプのインチネジもあります。
ただマザーボードに関しては、PCケースのスペーサーとの兼ね合いがあり、インチネジではなくミリネジが使われることもあります。
ミリネジは、光学ドライブ、FDD(フロッピーディスクドライブ)、カードリーダーなどの固定で使用します。
また SSD、ノートパソコン用の2.5インチ HDDもネジ穴はすべてミリネジです。
ミリネジは形状や長さが異なるものがありますが、基本的にどれを使用しても同じです。
使い方
HDD、マウンタ付きの2.5インチSSDの両サイドは必ずインチネジです。
インチネジ大でも固定できます。
電源ユニット。インチネジ大です。電源ユニットに付属品として付いています。
グラフィックボードなどを固定する部分。インチネジ大です。
光学ドライブ。ミリネジです。
カードリーダー。ミリネジです。
2.5インチHDD。
ここを固定することはほとんどありませんが、両サイド ミリネジです。
SSDも、2.5インチHDDと同じで 両サイド ミリネジです。
2.5インチのHDDとSSDは底面にネジ穴があります。
SSDを3.5インチのマウンタに固定するときは、ミリネジを使います。
光学ドライブや2.5インチHDDで使用されるミリネジ、3.5インチHDDで使用されるインチネジというのは、自作パソコンもメーカー製パソコンも共通です。
六角スペーサー
六角スペーサーは、PCケースにマザーボードを固定する時に使用します。
PCケースによっては六角スペーサーを使用しなくてもマザーボードを固定できるものもあるので、PCケースのマニュアル等を確認します。
六角スペーサーは、PCケースに付属品として入っているものを使います。
六角スペーサー。色は金色のことが多いです。六角スペーサーにもいくつかの種類がありますが、通常は土台側もネジの受け側も、インチネジです。
マザーボードを固定するネジが、インチネジで間違いないかどうか、事前に調べておくことも大切です。
六角スペーサーの取り付け。
マザーボードを取り付けてネジで固定してます。PCケースのマニュアルを確認し、PCケース付属のネジを使用します。
通常はインチネジですが、インチネジ大やミリネジで固定することもあります。
手締めネジ
手締めネジ(手回しネジ)は、PCケースのサイドカバーを固定する際によく使用されます。つまみが大きいのでドライバーを使用しなくても手でネジを締めることができるようになっています。
手締めネジ。PCケースに付属品として入っています。
形状はインチネジが多くなっています。PCケースはインチネジ大も使うことができるといえます。
ただし例外もあるので、できるだけ付属のネジを使うようにします。