NORM.S.DIST関数(標準正規分布の確率)

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NORM.S.DIST関数は、標準正規分布の確率を返す関数です。標準正規分布とは、平均0、標準偏差1の正規分布のこと。

引数には、データの値、関数形式の2つを使います。データの値は Zスコア(標準得点)、関数形式は 累積分布関数がTRUE(1)、確率密度関数がFALSE(0)。

例:NORM.S.DIST関数を入力。引数に1、累積分布関数を指定。

NORM.S.DIST関数

Enterで結果が表示されます。0.841345、約84%。Zスコアが1以下の値をとる確率、占める割合となります。

累積分布関数の値

例:同様に関数を入力。第2引数に確率密度関数を指定。

NORM.S.DIST関数

Enterで結果が表示されます。

確率密度関数の値

標準正規分布では、データのばらつきに法則があり 確認することができます。

Zスコアというのは、平均と標準偏差を使って標準化したものであるため、Zスコアの1というには、標準偏差の1と同じになります。

例:B5に引数1、B6に引数-1。B5からB6、それぞれの累積分布関数の値を引きます。

±1シグマの数式

Enterで結果が表示されます。0.682689、約68.3%になります。

±1シグマの割合

同様にC5・C6に引数2・-2、D5・D6に引数3・-3、小数をパーセント表示。±1シグマに約68.3%、±2シグマに約95.4%、±3シグマに約99.7%となります。標準正規分布の代表的な性質のひとつです。

法則

数値と確率密度関数を使うと、標準正規分布を作成することができます。データ選択後→散布図、目盛りや軸の調整。横軸は数値(Zスコア)、縦軸は確率密度関数。

標準正規分布

NORM.S.DIST関数と類似した関数に、NORM.DIST関数とPHI関数があります。

NORM.S.DIST関数のSは標準正規分布を表してます。そのため、引数の値で標準正規分布における確率を返します。一方 NORM.DIST関数は、平均と標準偏差を指定した正規分布における確率を返します。また PHI関数は、標準正規分布の確率密度関数の値のみを返す関数です。