スピーカーの接続方法と種類

パソコンは、マザーボードにサウンド機能、サウンドチップが実装されているため、自作パソコンでもノートパソコンでも必ず音が出るようになっています。

自作パソコンでは、主にディスプレイにスピーカーが内蔵されていて音が出ています。ディスプレイにスピーカーが内蔵されていない場合は、外付けのスピーカーをつなぐことで音を出すことができます。

このページでは、自作パソコンにおける一般的なスピーカーの接続・取り付け方法について解説しています。

接続方法

パソコンとスピーカーの接続では、主に以下のような方法があります。

  • 3.5mmステレオミニプラグ
  • USB
  • Bluetooth
  • S/PDIF 光デジタル

有線なら 3.5mmステレオミニプラグ、USB、無線なら Bluetoothになります。マザーボードが対応している場合は、S/PDIF 光デジタルでの接続もできます。Bluetoothを使う場合は、パソコン側に受信できる子機を増設する必要があります。

最も一般的、汎用的な接続方法は、3.5mmステレオミニプラグです。

ディスプレイとの接続

自作パソコンやデスクトップパソコンで一番多いのは、ディスプレイの内蔵スピーカーで音を出しているパターンです。

ここでは、パソコンとディスプレイは VGA・DVIで接続している場合になります。

オーディオ端子マザーボードのオーディオ端子。


オーディオケーブル液晶ディスプレイなどに付属している オーディオケーブル。3.5mmステレオミニプラグケーブルともいいます。


出力端子ケーブルの色を合わせて接続します。パソコン側の出力は緑です。他にマイク(ピンク)、外部機器からの入力(青)などがあります。


液晶ディスプレイ液晶ディスプレイに繋ぎます。


オーディオの端子は、緑が出力、青が入力となっていることもあれば、入力がIN・出力がOUTとなっていることもあります。

ディスプレイには、正面に出力端子が付いていることがあります。ここにイヤフォンをつなげば、音がディスプレイから出力されてイヤホンで聞くことができます。

HDMI・DisplayPortでの接続では、HDMIケーブルで映像と音声を伝送するため、パソコンとディスプレイはHDMIケーブルのみで、ディスプレイから音を出すことができます。そのためオーディオケーブルを使用する必要はありません。

ディスプレイの出力端子にイヤフォンを繋いで音を聞くこともできます。

一般的な小型スピーカー

ディスプレイにスピーカーが内蔵されていない、あるいはディスプレイ内蔵のスピーカーやノートパソコンなどで、音質が物足りないという場合は、スピーカーを取り付けることができます。

一般的なスピーカーは、2つで1組になっているものがほとんどです。2ch スピーカーともいいます。ディスプレイ内蔵のスピーカーよりも、しっかりした音になります。

2.0chスピーカー一般的な小型スピーカー。


電源供給電源供給が必要になります。

電源をコンセントからとる セルフパワーと、パソコンのUSB端子から電源をとる USBバスパワーがあります。


スピーカー出力が大きいとセルフパワー、小さいとバスパワーになります。

HDMIやDisplayPortでは、サウンドの設定でディスプレイ側から音を出すか、オンボードサウンドに繋いでいるスピーカーから音を出すか選択することができます。

2.1ch スピーカー

小型のスピーカーに、もう一つウーファー(重低音)を担当したスピーカーを加えたものです。

2つ1組みのスピーカーは、2chスピーカーで、これに0.1ch(ウーファー)を足して2.1chスピーカーといいます。計3つのスピーカーです。ウーファーのスピーカーはやや大きめになります。

音楽や動画などで、音がさらに迫力が出るようになります。

2.1chスピーカー2.1chスピーカー。重低音担当スピーカーが追加されます。

5.1ch スピーカー

4つの小型のスピーカー、1つのウーファー、それにセンタースピーカーを加えたものです。計6つのスピーカーで。5.1chスピーカーといいます。

マルチメディアの再生で、迫力のあるサウンドを楽しむことができます。再生には5.1chに対応したサウンド機能が必要で、自作パソコンではサウンドカードを増設することもあります。

5.1chスピーカー5.1chスピーカー。5+1で計6つのスピーカーになります。


5.1chでの再生ができないパソコンでも、2.1chのスピーカーとして再生されるので、完全な5.1chではないにしてもそれなりに高音質となります。

スピーカー

音は音波、波として空気中を伝わってくるため、減衰の有無や音源の大きさが 音質や聞き取りやすさに関わってきます。

ディスプレイに内蔵のスピーカーというのは、音源がかなり小さく、あくまでも予備・補足として付いているようなものです。Windowsの起動音や操作音などを確認する程度のものといえます。

ヘッドフォンは音の減衰をなくし、スピーカーは音源を大きくすることになるため、ディスプレイの内蔵スピーカーとは、聞き取りやすさなどが大きく異なってきます。

自作パソコンでは、パソコンを組み立てて利用していく中で 最終的に付け加える周辺機器のひとつとなりやすいといえます。

ヘッドフォン

パソコンにスピーカーを取り付けることと、ヘッドフォンを使うことは仕組みとしてはほぼ同じです。

3.5mmステレオミニプラグを使う場合は、パソコンやディスプレイの音声出力に、スピーカーかヘッドホンのどちらかをつなげることになります。

これは自作パソコンでもメーカー製パソコンでも同じ考え方になります。