電源スイッチを押してもほとんど反応がない
パソコンの電源スイッチを押しても電源が入らないということがあります。
スイッチのランプは色が変わったりすることがあっても、パソコンそのものは全く起動しないということもあります。
このトラブルは、ノートパソコン・デスクトップパソコン・一体型パソコンなど、どのパソコンでも起きます。
電源が入らないトラブルでよく原因としては、電源ユニット、マザーボードがあります。ノートパソコンの場合はACアダプタ、バッテリーの不良もあります。
このページでは、パソコンの電源が入らない場合の原因や対処法について紹介しています。
電源ユニット
電源ユニットはデスクトップパソコンや一体型のパソコンに搭載されています。
電源ユニット内部の老朽化や故障により パソコンに必要な電流を出力できないことがあります。5年以上など長く使用している電源で故障することは多くなってきます。
故障しているかどうかは、代用の電源をマザーボードにつないで検証したり、専用のテスターなどで調べることができます。
メーカー製パソコンでは、特殊な電源が使われていることもあるので、故障しているかどうかの検証が難しい場合もあります。
マザーボード
電源ユニットから電流が来ていても、マザーボードのコンデンサや回路の故障で通電しないというものです。
この場合も、代用の電源や電源テスターなどで電源の問題かどうか確認することで、マザーボード不良かどうかを知ることができます。
正常な電源ユニットをつないでいるにも関わらず 電源が入らない場合は、ほぼマザーボード不良と考えることができます。
ACアダプタ
ACアダプタの不良はテスターなどで知ることができます。専門的な作業なので検証はやや難しいところです。
バッテリー
新しいパソコンより長く使用しているパソコン、バッテリーの充電能力が低下しているパソコンで起きる傾向があります。
バッテリーを外して、ACアダプタからの電源で起動するかどうか試してみます。
配線
例えばデスクトップパソコンや自作パソコンでは、電源ユニットの背面に主電源のスイッチがあることもあります。
ON・OFFを切り替えることができるのですが、この主電源が何らかの理由でOFFになっていることもあります。
通常は手動で切り替えない限り OFFにならないのですが、パソコンを移動させたり何か当たったりした時にOFFになることもあります。
ノートパソコンでは、ACアダプタの配線がきちんと繋がっているか確認します。ケーブルがきちんと繋がっていない場合もあります。
コンセントに電源ケーブルがつながっているかどうか?電源タップのスイッチがOFFになっていないかどうか、基本的な確認を行います。
他に事例として、電源のスイッチ部の不良があります。
電源やマザーボードには問題はないものの、スイッチ部における接触不良で電源をONにすることができないというものです。長年使用したパソコンでスイッチの不良が起きることがあります。修理が必要になります。
前兆
電源が入りにくい日が続いていた、冷えた明け方・午前中など電源ボタンを何回か押さないと反応がなかったなど、このようなパターンはマザーボードの不良の可能性がやや高くなります。
マザーボードの回路やコンデンサが壊れかかっているときに現れやすい症状です。マザーボードを目視して、コンデンサが膨らんでいるようならほぼマザーボード不良になります。
データ
パソコンの電源が入らないというトラブルは、電源ユニットやマザーボードのトラブルが多いため、それ以外のパソコンパーツが故障していることはあまりありません。
パソコンのデータが入っているハードディスクです。その中のデータは無事である可能性は高いといえます。
電源が入らないトラブルでは、メーカー修理などでは修理金額がやや高くなる傾向もあり、パソコンそのものが古いということもありますので、修理をせずにハードディスクのデータだけ救出するという方法もあります。