パソコンの省電力設定

パソコンを一定時間使っていないと、液晶ディスプレイの電源が切れたり、パソコンがスリープ状態になることがあります。

初期設定は、パソコンのメーカーや機種によって異なり、時間がやや短めになっていたり、省電力プランに設定されていることが多くなっています。

ユーザーの利用形態に応じて、ある程度自由に設定を行うことができます。

このページでは、パソコンの省電力設定の方法、スリープや休止状態など関連する用語について解説しています。

基本的な設定

デスクトップ上、右クリック→ディスプレイ設定。

ディスプレイ設定

電源とスリープの項目で、ディスプレイの電源がOFFになる時間とスリープになる時間を設定することができます。

時間の設定

詳細設定

詳細な設定を行う場合は、電源の追加設定。

追加設定

コントロールパネルの電源オプションの画面になります。

チェックが入っているプランの右側や、左側のメニューから詳細な設定を行うことができます。

電源オプション

メーカー製パソコンでは、基本的にメーカーの用意している推奨の設定になっているため、画面やスリープなど時間の調整のみ行うことがほとんどです。

詳細な設定は、やや複雑な項目もあるため、不明な点はパソコンのマニュアルで確認することもあります。

画面

一定時間経過すると、ディスプレイの電源を切るという設定では、例えば 30分と設定すれば、マウスやキーボードなど入力が行われていない状態が続くと、自動的にディスプレイの電源がOFFになります。

マウスキーボードなどを少しでも扱うと、ディスプレイの電源がONになります。

パソコンの電源や作業内容はそのままであり、ディスプレイの部分のみ変更になります。

スリープ

スリープとは、スタンバイ、待機電源モード、一時的に停止するという意味で サスペンドともいいます。一定時間、操作が行われないと現在の状態をすべてメモリーに残し、メモリー以外の電源はすべて待機状態になります。ディスプレイの電源はOFFになります。

スリープWindows 10 スタートボタン→電源→スリープ。


一般的に スリープから復帰させる場合は、マウスを動かす、あるいはキーボードのキーを何か押します。ただパソコンによっては、復帰が電源ボタンになっていることもあります。

スリープにする前のデスクトップの状況はそのまま維持されます。

休止状態

休止状態は、冬眠という意味で ハイバーネーションともいいます。現在の状態をすべてハードディスクSSDに残し、電源がすべてOFFになります。パソコンの電源がOFFになっているような状態になり、見分けがつかないこともあります。

休止状態休止状態。


一般的に 休止状態から復帰させる場合は、パソコンの電源ボタンを押しますが、パソコンによっては、マウスやキーボードでも復旧できます。

省電力効果はスリープより高いですが、復帰するまでの時間はスリープより やや長くなります。休止状態にする前のデスクトップの状況はそのまま維持されます。

Winodws 10では、電源オプションの設定で休止状態のメニューを追加することができます。

キーボード

キーボードのFNキーとの組み合わせで、スリープや休止状態にできるパソコンもあります。主にノートパソコンに付いている機能です。

キーボードノートパソコン 例。

ここでは F7にメモリーのアイコン、F10にディスクのアイコンが表示されています。

つまり、FNキーとF7を押すとスリープ、FNキーとF10ーを押すと休止状態になります。この例では、スリープの復帰はマウス、休止状態からの復帰は電源ボタンです。

このように、キーボードからもスリープや休止状態にできることがあります。

レジューム

スリープや休止状態から復帰することを、レジュームといいます。

パソコンのメーカーや機種によって、レジュームの方法は異なります。ノートパソコンでは電源ボタン、デスクトップパソコンではマウス・キーボードの操作が多くなりますが、メーカーや機種によって異なるため、パソコンのマニュアルを確認する必要があります。

スリープや休止状態は、主に省電力にありますが、ユーザーアカウント、パスワードを設定しているパソコンではスリープや休止状態からの復帰で、パスワード入力を必須にすることができます。

つまり省電力の他、セキュリティを高めることができるといえます。事業所などでは特に使われることの多い機能となります。