ドライブ類の固定
自作パソコンにおいては、PCケースに電源とマザーボードを取り付けた後に、光学ドライブやSSD・HDDを取り付けます。
基本的な流れは以下のようになります。
- 光学ドライブの取り付け
- SSD・HDDの取り付け
カードリーダーを使う場合は、このときにカードリーダーの取り付けも行います。
一般的に、光学ドライブとカードリーダーは、PCケース前面から取り付けてミリネジで固定します。SSD(マウンタ付き)やHDDはPCケース内部から取り付けてインチネジで固定します。
ドライブ類の取り付け場所、取り付け方法というのは、PCケースによって多少の差異があるため、実際にドライブ類の取り付けを行う前に マニュアルでの確認を行うのが一般的です。
このページでは、ミドルタワーのPCケースを例に、光学ドライブ・SSD・HDD・カードリーダーの取り付け方法について解説しています。
光学ドライブ
光学ドライブは、5インチベイに取り付けを行います。
ケース前面から取り付けを行いますが、PCケースによっては、ケースの前面を開け金属のパネル・カバーを取り外すということもあります。この場合、ケースのフロントパネルにはケーブルが付いているため、ゆっくり慎重に開けるようにします。
フロントパネルには爪がかかっていることがあります。強い力を入れて引っ張ると破損する可能性もあり注意します。
光学ドライブを準備します。
前面から光学ドライブをスライドさせて入れます。
光学ドライブのネジ穴と合わせ、PCケース、または光学ドライブに付属しているミリネジで固定します。
SSD
SSDは、3.5インチベイに取り付けます。近年は、OSをインストールするドライブとして、HDDではなくマウンタを付けたSSDが一般的に使われています。
ケース前面にパネルなどがなく、ケース内に隠れるため3.5インチシャドウベイといわれます。
SSDを準備します。2.5インチのSSDはマウンタを付けることで、3.5インチベイに取り付けることができます。
グラフィックボードを付ける場合は、グラフィックボードの長さを注意します。長いグラフィックボードでは、場所が干渉することがあるので、実際にグラフィックボードをかざしてみて問題ないかどうか確認することがあります。
SSDを内側から3.5インチベイに対して平行に取り付けていきます。ネジ穴を合わせ、PCケースに付属のインチネジで固定します。
HDD
HDDを使う場合も、SSDと同じように3.5インチベイに取り付けします。
HDDを準備します。
PCケースに付属のインチネジで固定します。精密機器なので慎重に扱います
カードリーダー
内蔵型のカードリーダーの取り付けを行う場合も、3.5インチベイを利用します。
SSDやHDDで使う3.5インチベイより上にあります。前面パネルが開いているので3.5インチオープンベイともいいます。
光学ドライブと同様、前面のフロントパネルの金属のパネルなどは外しておきます。
カードリーダーを準備します。
正面から取り付けてミリネジで固定します。
フロントパネル
前述のようにPCケースによっては、フロントパネルのカバーを外すことがあります。事前に取り付ける予定のドライブの場所を空けておきます。
取り付け後は、光学ドライブやカードリーダーが問題なく収まっているか確認します。前面パネルとずれている場合は、少しスライドさせるなどして微調整します。
ケース裏側
ドライブ類は、ケース裏側からもネジで留めます。
ドライブ類の固定では、フロントパネルの開けやすさなどはPCケースによって多少の違いがあります。またケースによっては、ネジが不要で固定器具が付いていることがあります。
自作パソコンではこの後、電源やSATAなどケーブルの配線を行います。
実例
PCケースによっては、5インチベイや3.5インチベイに固定するための金具などが付いています。
この場合は、ネジを使わなくても固定することができます。
3.5インチベイが着脱式になっているものもあります。
この場合、PCケースからマウンタを取り外し HDDやSSDを取り付けることもできます。
着脱式でドライブを縦にして固定することもあります。
ミニタワーでしばしば見られます。
ケース側面にHDDを固定。
HDDの底面は、側面と同じくインチネジが使われます。
ケース底面にSSDを固定。SSD底面は基本的にミリネジが使われます。
SSD用のスペース。片側をネジ、片側を金具に掛けて固定するようなケースもあります。
光学ドライブやSSD・HDDの基本的な考え方は、光学ドライブが5インチベイ・ミリネジ、SSD・HDDが3.5インチベイになりますが、一部のPCケースでは、3.5インチベイ以外の場所にSSDやHDDを固定するということもあります。
このようにPCケースによって違いがあるため、不明な点はマニュアルで確認します。
カードリーダーは、自作パソコンではオプションであり、特に必要ないのであれば 取り付けることはありません。あとから増設することもできます。