OSインストール準備を整える
PCケースに電源ユニット、マザーボード、光学ドライブ、SSDなど主要なパーツの取り付けを行ったら、PCケース内の電源やケーブルの配線を行います。
基本的な流れは、以下のようになります。
- 光学ドライブ・SSDへの電源の接続
- SATAケーブルの接続
- ケースファンの接続
- ケーブルをまとめる
HDDやカードリーダーなどOSインストール時に関係のないものは、後で配線を行うためここではOSインストール時に必須となる光学ドライブとSSDの配線を行っています。
このページでは、光学ドライブ、SSD、ファンの配線について解説しています。
電源ケーブル
光学ドライブに接続します。SATAの電源はL字になっているため、向きを合わせて繋ぎます。
SSDに接続します。
1本の電源ケーブルに複数のSATA電源が付いていることがありますが、どの電源でも使うことができます。
一般的に電源ケーブルは複数あるため、1本を光学ドライブ、1本をSSDやHDDなど3.5インチベイなどに分けて使います。
SATAケーブル
光学ドライブに、マザボードに付属しているSATAケーブルを繋ぎます。SATAケーブルもL字になっているため向きを合わせます。光学ドライブは、一般的にSATAケーブルの端が90度 L字になっている方を繋ぎます。
マザーボードに繋ぎます。どのデバイスをどの番号に接続しなければならないという決まりはありません。
SSDにSATAケーブルを繋ぎます。
マザーボードに繋ぎます。
ケースファン
ファンには主にフロントファンとリアファンがあります。ケースファンは、主に3ピン電源が使われています。マザボードのCHA_FANと記載されている箇所に接続します。
ただファンの電源が届かない場合は、延長ケーブルや変換ケーブルを使うことがあります。
ケースファンの電源。ここでは変換ケーブルを使用。
リアファン。マザボードのCHA_FANに接続。
PCケースのファンの電源のケーブルは、マザーボードに届くように長めになっていることがありますが、ケースやマザーボードの組み合わせによっては、長めになっていても届かないということがあります。特にフロントファンで起きやすくなります。
ケーブルをまとめる
電源のケーブル、フロントパネルからのケーブル、光学ドライブ・SSDとマザーボードとのケーブルなどを接続すると、様々なケーブルがケース内にある状態になります。
ある程度手作業でケーブルをまとめていき、余っているケーブルなどを束ねたり、5インチベイなどの使用していない空間に入れたりします。
ケーブルをまとめるときは、一度付けているケーブルを外し、付け直すということがあります。この場合、電源の主電源はOFFにして行います。
電源ケーブルのねじれが少なくなるようにします。
メイン電源とCPU電源のケーブルを、一番外側にするとまとめやすくなります。
光学ドライブの電源ケーブルは、5インチベイなどに入れてケース内でかさばらないようにします。
最終的に結束バンドなどでケーブルをまとめるのは、ドライバのインストールなど、すべての作業が終わってから行います。
これは、BIOS・UEFIでの確認でデバイスが認識されない場合や、Windowsインストール後にSSDやHDDの場所を変更したりする場合に、何度かPCケース内の配線などを扱うことがあるためです。
そのため、Windowsのインストールやグラフィックボードの増設など、完全に作業が終わるまでは、結束バンドを使わず、一旦 支障がない程度で簡易的にまとめるようなかたちになります。
この次の段階は、BIOS・UEFIの確認になります。CPUがグラフィック機能を内蔵していない場合は、グラフィックボードの取り付けの後に、BIOS・UEFIの確認になります。
光学ドライブ・SSDの配線の確認の他、CPUファンにケーブルが接触していないかどうか、フロントパネルコネクタの配線は外れていないかなど総合的な確認を行い、BIOS・UEFIの起動に進みます。
ここでは、OSインストールに必須の光学ドライブとSSDの配線、ファンの配線など基本的な配線のみになります。HDDやカードリーダーなどはこの段階でも配線することができますが、OSインストールが終わり、増設というかたちをとります。
実例
マザーボードによっては、SATAⅡとSATAⅢのポートが混在していることがあります。
SSDを優先的にSATAⅢにつなぎます。
PCケースに付属の結束バンド。
電源に付属の結束バンド。
着脱が簡単にできるものもあります。
ケース反対側。フロントパネルからのケーブル。
メイン電源やCPU電源をマザーボードの反対側から配線することを、裏配線といいます。PCケースによって対応しているかしていないか異なります。
この例では、CPU電源をマザーボード反対側から配線して接続。
ケース反対側。
一般的に、内部空間の広いフルタワーやミドルタワーは、ケーブルはまとめやすくなっています。ミニタワーやキューブ型など内部空間が狭くなるほど配線は難しく感じることが多くなります。