マウスコンピューターのケース

マウスコンピューターは、ミドルタワーやミニタワーのパソコンで、ATXやMicroATXの電源・マザーボードが使われていることがあります。

使用するパーツ

今回は、マウスコンピューターのケースを活用して、XPからWindows 7への変更、内部構成は大幅に変更、使えるパーツは一部使用というテーマで、パソコンを自作した様子を紹介しています。

既存のパソコン

マウスコンピューターのミニタワーケース。OSはWindows XP。

ミニタワーケース

内部を確認すると MicroATXのマザーボード、ATX電源など。PCケース、光学ドライブ、データドライブとして使っていたハードディスクを1台そのまま使います。

ミニタワーケース

まずはケーブル類を外し パーツの取り外しを行っていきます。

ミニタワーケース

電源取り外し。

電源取り外し

マザーボード取り外し。

マザーボード取り外し

ハードディスクをマウンタごと取り外し。

ハードディスク取り外し

パーツ取り外し後は ケースをひと通りクリーニング。今回活用するパーツは PCケース、光学ドライブ、ハードディスク1台。

ケースのクリーニング後

パーツ

今回使用するパーツです。簡単にそれぞれのパーツの紹介です。

B75M-D3Hマザーボードは、ギガバイトのB75M-D3H、LGA1155 B75チップセット IvyBridge世代、MicroATX。
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SST-ST50F-ESシルバーストーンの80PLUSスタンダード認証 SST-ST50F-ES 500W電源。
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Intel Pentium G2030CPUは、Intel Pentium G2030。LGA1155 IvyBridge世代。
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DDR3-1600 4GBメモリーは DDR3-1600 4GB×1枚(中古)


Intel SSD 335シリーズ 180GBOSをインストールするストレージに Intel SSD 335シリーズ 180GB。
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Windows 7 Home PremiumOSに Windows 7 Home Premium 64bit DSP版
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主要なパーツは以上です。

組立

まずマザーボードを準備します。

マザーボード準備

CPUの取り付け。

ケース内部

リテール品の中古だったので CPUクーラーが付いているのですが、中古の場合はグリスが付いていたとしても固まっていることが多く そのまま使うことはほとんどできません。

Mini-ITXのマザーボード

グリスは完全に拭き取ります。

CPU取り付け

CPUにグリスを付けました。

レバーを閉める

CPUクーラーの取り付け。

CPUクーラー取り付け

メモリーの取り付け。

マザーボード裏面

次に電源を取り付けます。。

メモリーの取り付け

マザーボードのバックパネルの取り付け。

スペーサー取り付け

マザーボードをケースに取り付けます。

このケースでは左下の1箇所だけ ケースから突起が出ており そこにマザーボードのネジ穴を合わせるようになっていました。ネジ留めは5箇所。

スペーサーの固定

メイン電源とCPU電源を繋ぎます。

IOパネル取り付け

フロントパネルからのコネクタを接続。フロントパネルコネクタ()、USB()、オーディオ()。

スピーカーがなかったので 別途用意して繋ぎました。

2箇所仮留め

次にSSDを準備し、マウンタに取り付けます。

マザーボード取り付け

SSDをハードディスクのマウンタに取り付けます。

左がシステム用、右のハードディスクがデータ用になります。ハードディスクには すでにXPの時に使用していたデータが入っています。

フロントパネルコネクタ

PCケースにハードディスクのマウンタを取り付けます。

フロントパネルからのケーブル

光学ドライブ、SSD、ハードディスクに電源ケーブルとSATAケーブルを繋ぎます。

SSDにはSSD添付のSATAケーブル、光学ドライブとハードディスクにはマザーボード添付のSATAケーブルを使いました。

SSDは マザーボードのSATAⅢに繋ぎます。また他にリアファンをマザーボードのコネクタに繋ぎました。

ケーブルの接続

OSインストール

電源を入れて BIOSでひと通り設定を確認します。

BIOSの確認

ハードディスクはデータが入っているので 念のためSATAケーブルを外します。

SATAケーブルを外す

Windows 7のインストール

Windows 7のインストール

ウィザードに従い インストールします。

ウィザード

Windowsのインストールが終わったら ドライバのインストールを行います。

ドライバのインストール

ドライバのインストール中。

ドライバのインストール中

ドライバのインストール後。

ドライバのインストール後

最後に電源を切り ハードディスクのSATAケーブルを付けました。Windowsの起動後 ハードディスクは認識されデータは見ることができます。

SATAケーブルを付ける

補修

組み立て後 電源を入れて 内部を確認した時点で リアファンが回転していないことが分かったため、交換。

壊れていたリアファン

交換用の92mmのリアファン。

新しいリアファン

リアファンの取り付け。

リアファンの取り付け

PCIスロットカバーがひとつない状態です。

スロットカバー

これも新しく取り付けます。

光学ドライブの固定

スロットカバーの取り付け

電源をずらす

ある程度 配線をまとめます。

CPU電源

ケースを閉めて完成。

ドライブに電源ケーブルを繋ぐ

背面。

フロントファンの電源

BTOパソコンメーカーのPCケースを使う場合、電源とマザーボードがATXかどうかの確認が必要になります。

電源マザーボードもともに、ネジ穴を確認します。またマザーボードのつながっているフロントパネルコネクタも汎用的なものであるかどうかもポイントになります。

スペーサーの場所既存の状態で使われていたPCケースのスペーサーの場所。


マザーボードの取り付けMicroATXのマザーボードの取り付け。ネジ穴とスペーサーが合致します。


MicroATXのマザーボードは、基本的なネジ穴はいくつか共通していますが、ややサイズの異なるものがあり、ネジ穴が異なることもあります。基本的に PCケースのスペーサーと完全に合致する MicroATXのマザーボードを選ぶ必要があります。

PCケース側で、スペーサーが固定ではなくいくつか移動させることができるタイプのものであれば、MicroATXのサイズは選択肢が広がることになります。

スペーサーは、取り付けるマザーボードに対して 余計に付いていたりすると基盤の裏で接触し故障の可能性があります。そのため、BTOパソコンのPCケースを活用する場合に、最も重要なポイントは、スペーサーの確認になるといえます。

またミニタワーケースも、メーカーによってサイズや構造に違いがあります。奥行きの短いBTOパソコンのケースでは、MicroATXであってもSATAポートなどが干渉して使えないということもあります。

干渉例:BTOパソコンのミニタワーとMicroATXのマザーボード。

PCケースの3.5インチベイとマザーボードのSATAポートの干渉。


ミニタワーとMicroATXの干渉というのは、一般的な自作パソコンのケースでも起きることがあります。横幅の広いMicroATXのマザーボードで生じやすくなります。奥行きの短いミニタワーケースは、ネジ穴の一致やマザーボードの横幅なども考える必要があります。