絶対参照とは、オートフィルなどを行った際に セルの場所を固定し 絶対的に参照する方法のことです。
例:C5に数式を入力。B5とD3の乗算とします。
数式内のD3のところにカーソルがある状態で、F4キーを押すと $D$3に変更します。Dと3の前に$ ドルマークが付きます。
Enterで結果が表示されます。
オートフィルを行います。
C列に結果が表示されます。桁区切りで表示。
C9の数式を確認すると、=B9*$D$3になっています。つまり セル番地はD3で固定されています。
C5の数式にD3のまま入力してオートフィルを行うと、相対参照になるため セル番地はD3→D7となります。この場合、D4~D7には値がないため 数式の結果を得ることはできません。
絶対参照の入力では、数式内の絶対参照に指定するセルのどこかにカーソルがある状態で F4キーを押すと、以下のように切り替わります。
絶対参照では、列・行の両方を固定するのが一般的です。F4キーではなく $マークを直接入力することもできます。
$D$3のように固定すると、オートフィルを縦方向・横方向どちらに行っても、セルの参照先はD3のままで変化することはありません。
前述の例では、D3が下に移動することになるため。D3のままの入力では、D4~D7のようになります。この場合、行を固定すればよいため $D$3の他に D$3でもよいということになります。
D$3のように行を固定すると、縦のオートフィルで 行が固定され D$3・D$3・D$3・・のように変化しません。横にオートフィルを行うと E$3・F$3・G$3・・・のように変化します。
また $D3のように列を固定すると、縦のオートフィルで 列が固定され $D4・$D5・$D6・・のように変化します。横にオートフィルを行うと $D3・$D3・$D3・・・のように変化しません。
このD$3や$D3のように、オートフィルの方向によって絶対参照・相対参照を使い分けることを、複合参照といいます。