加重平均とは、項目によって個数や人数などが異なる・混在している場合に算出される平均値のことです。この個数や人数が重みに該当し、これらを加味して平均を計算するという意味になります。
例えば、ある店に3種類の商品があり それぞれ個数や価格が異なるとします。この場合、その店で販売されている商品の平均価格は、すべての商品の積和(10×250+45×300+20×400)を総個数(75)で割ると算出することができます。
一般的にExcelでは、SUMPRODUCT関数とSUM関数を用います。
B列に個数、C列に価格。B8にSUM関数の結果である75が表示、E5にSUMPRODUCT関数を入力し SUMPRODUCT関数の結果をSUM関数の結果で除算します。
Enteで結果が表示されます。加重平均は320となります。これがその店で販売されている商品の平均価格になります。
個数を考えずに価格のみで平均(AVERAGE関数)を求めると、(250+300+400)/3で316.7(小数点第1位まで表示)となり、加重平均と異なる結果となります。
また、アンケートの結果などを集計する際も加重平均で算出します。
B列に回答数、C列に1~5のアンケート回答結果(1~5の選択肢)。B8にSUM関数の結果である73が表示、E5にSUMPRODUCT関数を入力し SUMPRODUCT関数の結果をSUM関数の結果で除算します。
Enteで結果が表示されます。加重平均は3.45(小数点第2位まで表示)となります。
このように項目によって個数や人数など異なる場合は、加重平均によって正確な平均を求めることができます。
仮に個数や人数が同じでバラツキがない場合は、加重平均と単純平均は同じ値となります。最初の例では以下のようになります。C8に価格のみに適用した平均、E5に加重平均。
また、データを1対1で対応させて 個数75なら75行のように並べた場合は、平均(AVERAGE関数)で加重平均と同じ値となります。つまり、項目ごとに個数や人数などがまとめられていて、かつ 項目間で個数・人数が異なる場合に加重平均を用いるということになります。