ソート・バイ
SORTBY関数は、指定した範囲を並び替えて返す関数です。この関数は、主にMicrosoft 365でサポートされています。
引数には、範囲・基準・順序(昇順・降順)の3つがあります。結果はスピル配列として表示されます。
基準と順序はセットで入力します。2つ以上(複数)の基準を指定することができます。基準1・順序、基準2・順序・・のようになります。順序は 昇順 1、降順 -1となります。
例:SORTBY関数を入力。引数に範囲(B4:C13)、基準1(B列)、順序(昇順)、基準2(C列)、順序(降順)を指定。
Enterで結果が表示されます。B列を昇順、C列を降順で並び替えした範囲となります。E列は中央揃えで表示。
Excelでは、リボンのホーム→編集から並べ替えを行うことができますが、この際に最優先されるキーというのが 基準1、次に優先されるキーというのが 基準2に該当します。
ホーム→編集からの並べ替えでは、元の範囲をそのまま昇順・降順で並べ替えします。一方、SORTBY関数は 元の範囲はそのままで、別のセル(セル範囲)に結果を表示します。別のブックやシートに表示させることも可能です。
SORTBY関数では、データが行単位で並んでいる範囲でのみ使用できます。行の並べ替えはできますが、列の並べ替えはできません。
また 複数の基準ではなく、1つの基準のみでも並べ替えができるため、1つのみ基準を指定した場合は、SORT関数と同じ結果となります。
SORTBY関数と類似した関数に、SORT関数があります。SORTBY関数は複数の基準を指定して並べ替える関数、SORT関数は1つの基準を指定して並べ替える関数です。SORTBY関数は行の並べ替えのみ対応、SORT関数は行と列の並べ替えに対応しています。