論理式とは、ひとつの式で真・偽を判定できるもの、真・偽の2つの結果のみあるものをいいます。真というのはその式が成立している、偽というのは成立していないという意味で、成立しているか成立していないかの2つの結果のみ存在します。
Excelでは、以下の比較演算子を用いて論理式を入力します。また、論理式は主にIF関数やAND関数・OR関数などで用いられます。
一般的に論理式は、比較演算子の左に対象のセル、右に基準となる数値や文字列を入力します。戻り値は 真の場合がTRUE、偽の場合がFALSEとなり この2つの値を論理値ともいいます。
例:論理式を入力。セルに論理式の結果を表示させるためには、数式のように =から入力します。
この例では、「B5のセルの数値は300以上である」という式であり、答えは真(成立)か偽(不成立)のいずれかになります。
Enterで結果が表示されます。答えは偽(不成立)でFALSEとなります。
オートフィルの結果。B6とB8が真(成立)でTRUEとなります。
例:IF関数との組み合わせ。第1引数に論理式、第2引数に真の場合の処理、第3引数に偽の場合の処理。
論理式の結果が、真であれば「300以上」、偽であれば「300未満」と表示されます。
Enterで結果が表示されます。論理式に対して偽であるため 300未満と表示されます。右寄せで表示。
オートフィルの結果。真であるセルは 300以上、偽であるセルは300未満となります。
例:論理式は「B5のセルは東京(文字列)である」になります。真であれば「○」、偽であれば「✕」と表示されます。文字列はダブルクォーテーションを使います。
オートフィルの結果。真であるセルは○、偽であるセルは✕となります。
例:論理式は「B5のセルでは東京(文字列)ではない」になります。真であれば「○」、偽であれば「✕」と表示されます。
東京以外が真となり、該当のセルに○と表示されます。
このように論理式はTRUEとFALESEのいずれかを返し、その結果に応じてIF関数で振り分けを行うということができます。
論理式は条件が成立しているかどうかを判定していることにもなるため、条件式ということもあります。