DDR4-2666のメモリーで、末尾にVが付いた 2666Vについて検証・解説しています。
DDR4-2666のメモリー。シールにはPC4-2666Vと表示されています。Samsung製のものが多いようです。画像は4GBのもので 8GBはチップの数が異なります。
DDR4-2666は、主にIntelの第8・9世代のパソコンで使われています。末尾Vのメモリーは中古市場に多く、メモリーメーカーからDell、HP、FUJITSUなどのパソコンメーカー向けに出荷されたものであると考えられます。
2400Tのメモリーと同じ引用元になりますが、英語版のWikipediaによれば タイミングは 19-19-19(CL19)となっています。市販されている一般的なDDR4-2666と同じになります。
CPU-ZのSPDタブ。
CPUのMemoryタブ。タイミングは 19-19-19(CL19)で、一般的なDDR4-2666のメモリーと特に違いはありません。
第9世代のマザーボード・CPUで検証。2666Vと2666Vの取り付け。特に問題なく Dual(デュアルチャネル)で動作。
2666Vと市販されているメモリーの取り付け。特に問題なく Dualで動作。CFDをはじめ ADATA、シリコンパワーなどいくつかのメーカーで試しましたが、いずれも特に問題ないことを確認しています。
(2666V×2)と(市販されているメモリー×2)の取り付け。特に問題なく Dualで動作。
他に第7世代の自作パソコンでの動作(動作周波数は2400)、第6・7世代のメーカー製パソコンでの動作(動作周波数は第6世代が2133、第7世代が2400)なども確認しています。
実際のところ、DDR4というのは世代を大きくまたがっているため、DDR4に対応した第10・11世代以降などでも使用できると思います。ただこの場合 マザーボードやCPUが動作周波数 3200などをサポートしていても、実際の動作周波数はメモリーの上限の2666までとなります。
前述したように、中古市場に非常に多いメモリーですが、店舗などではPC向けの2666Vは 通常のDDR4-2666として販売されており、動作や互換性に関しては一般的なメモリーと特に違いはないといえます。
こうしたパソコンメーカー向けに出荷されたメモリーというのは、PC用とサーバー用とがあるため、ECCやRegisteredの付いているサーバー用などと間違えないように注意が必要です。PC用のメモリーは 2666V-に続くアルファベットがUから始まっていると考えられます。