DDR4-2400のメモリーで、末尾にTが付いた 2400Tについて検証・解説しています。

DDR4-2400のメモリー。シールにはPC4-2400Tと表示されています。この例では、SK hynix製のものになります。他にSamsung製のものなどがあります。

PC4-2400T

DDR4-2400は、主にIntelの第7世代のパソコンで使われています。末尾Tのメモリーは、Dell、HP、FUJITSUの法人向けのパソコンなどで付いていることが多く、パソコンメーカー向けに出荷されたものであると考えられます。

情報が少ないのですが、英語版のWikipediaによれば タイミングは 17-17-17(CL17)となっています。市販されている一般的なDDR4-2400と同じになります。(市販されているDDR4-2400では、一部 CL16などがあります。)

CPU-ZのSPDタブ。

CPU-ZのSPDタブ

CPUのMemoryタブ。タイミングは 17-17-17(CL17)で、一般的なDDR4-2400のメモリーと特に違いはありません。

CPUのMemoryタブ

2400Tと2400Tの取り付け。特に問題なく Dual(デュアルチャネル)で動作。

2400Tと2400T

2400Tと市販されているメモリーの取り付け。特に問題なく Dualで動作。CFDをはじめ ADATA、シリコンパワーなどいくつかのメーカーで試しましたが、いずれも特に問題ないことを確認しています。

2400Tと市販されているメモリー

(2400T×2)と(市販されているメモリー×2)の取り付け。特に問題なく Dualで動作。

2400T×2と市販されているメモリー×2

他に第6世代のメーカー製パソコンでの動作(動作周波数は2133)、第9世代の自作パソコンでの動作(動作周波数は2400)なども確認しています。

2400Tのメモリーの付いているメーカー製パソコンの対応メモリーを、バッファローやIODATAで調べると対応メモリーは 概ねDDR4-2400となっています。つまり、2400Tというのは 一般的なDDR4-2400と基本的に同じ、あるいは互換性があるといえます。

また中古パソコンパーツの店舗などでは、通常のDDR4-2400と同じようにDDR4-2400として取り扱われており、特に注意書きなどもなく販売されています。仮に何らかの互換性の問題があるようであれば、現時点でDDR4-2400と同等に販売されていることはないと思われます。

このような点から、末尾Tのメモリーは 通常のDDR4-2400と同等に使用できるものと考えられます。

ここまで取り上げた 2400Tのメモリーは、あくまでPC用のものになります。

メモリーには、一般的なPC用のメモリーとサーバー用のメモリーとがあり、2400TのメモリーもPC用とサーバー用とがあります。主に中古市場などで販売されているサーバー用のメモリーは、ECCやRegisteredなどと表記されていることがあります。メモリーのラベルなどで見分けるのは簡単ではないのですが、PC用のメモリーは 2400T-に続くアルファベットがUとなっていることがほとんどです。一方、サーバー用のメモリーは EやRとなっている傾向があります。

PC用の2400Tは、一般的なメモリーと互換性があるといえますが、サーバー用のメモリーは互換性がないため使用することはできません。中古市場などでは販売される時点で、PC用かサーバー用かで分けられるのが望ましいのですが、見分けるのが難しい(見た目が似ている)ため、PC用とサーバー用のものが混在する可能性があります。この点に関しては注意が必要になります。