ハードディスクの分解方法
ハードディスクのプラッタ(磁気ディスク)には、パソコンで使用していたあらゆるデータが記憶されています。
ハードディスクの分解を個人で行うということはほとんどありませんが、パソコン廃棄や処分を行う際に、自分で確実にハードディスクのデータを消去したい時に、ハードディスク分解を行うこともあります。
このページでは、実例を交えハードディスク分解の方法を解説しています。
準備するもの
3.5インチ ハードディスク
デスクトップパソコンでよく使用される 3.5インチのハードディスク。IDEやSATAなど規格はありますが、分解方法は同じです。
ハードディスクは通常のネジではなく、星型のトルクスネジが使われています。3.5インチのハードディスクでは、基本的にT8サイズのトルクスネジです。T9サイズが使われていることもあります。
トルクスドライバー。
ネジを取り外していきます。
ハードディスクによっては、1箇所 シールで隠されているところもあります。シールをはがして、ネジを取り外します。
裏側の基盤を取り外すときも、トルクスドライバーを使用します。裏側の基盤は外さなくても、ハードディスクの分解はできます。
金属で密閉されているので、マイナスドライバーなど分解します。
ハードディスク内部。
円盤(プラッタ)の数は、ハードディスクにより異なります。通常は1枚~4枚です。ここでは3枚のプロッタが重なっていることが分かります。
他の部品もトルクスネジで外すことができます。
すべて分解した様子。プラッタは、ドリルやヤスリを使用して物理的に傷をつけます。
プラッタは、ガラスや鏡に近い素材で、破壊したり曲げたりときに破片となることもあるのでゴーグルや手袋を付けるなどして注意するようにします。
2.5インチ ハードディスク
ノートパソコンパソコンでよく使用される 2.5インチのハードディスク。IDEやSATAなど規格はありますが、分解方法はほとんど同じです。
2.5インチ ハードディスクは通常のプラスネジや星型のトルクスネジが使われています。メーカーや生産時期により異なります。
ここではプラスドライバー。トルクスネジの場合は、ドルクスドライバーが必要です。
ネジを取り外していきます。
ハードディスクによっては、1箇所 シールで隠されているところもあります。シールをはがして、ネジを取り外します。
裏側の基盤を取り外すときも、プラスドライバーやトルクスドライバーを使用します。裏側の基盤は外さなくても、ハードディスクの分解はできます。
ハードディスクの金属のカバーを取り外します。
ハードディスク内部。
プラッタの数は、ハードディスクにより異なります。ノートパソコンは通常1枚~2枚です。ここでは2枚のプロッタが重なっていることが分かります。
他の部品もプラスドライバーやトルクスネジで外すことができます。
分解した様子。
プラッタはドリルやヤスリを使用して物理的に傷を付けるか、破壊することができます。ノートパソコンのプロッターはデスクトップに比べると形状が薄く、破片になることがあるため破壊の際は、ゴーグルや手袋を付けるなどして注意します。
分解したハードディスクの各部品は 基本的に不燃物の扱いになります。