日本商工会議所が実施するPC検定

日本商工会議所が実施するPC検定に、日商PC検定があります。パソコンの資格では、ITパスポートMOSの次によく知られている資格です。

日商PC検定の特徴には、以下のような点をあげることができます。

  • ビジネスシーンで Word・Excel・PowerPointが使えるかどうか?
  • IT関連の多少の知識があるかどうか?

ビジネスシーンにおける文書作成、データ活用などが想定されており、MOSに比べるとビジネス向けの知識や実技があるのが特徴です。

日商PC検定では Wordを文書作成、Excelをデータ活用、PowerPointをプレゼン資料作成といいます。

ビジネスシーン

日商PCは、実際にビジネスシーンで文書作成やデータ活用をしていきたいという人が資格を取得しています。

日本商工会議所とつながりのある関連企業や会員企業に勤める人、自営やSOHOの人が特に多いようです。他には事務職の人や資格対策などの人もいます。

また、日商簿記という資格が非常に有名なので、それと合わせて資格取得を目指す人などもいると考えられます。

ビジネスの基本というのは学ぶことができるので、今後そうした知識も得ていきたいという人には適している資格といえます。

社内・社外文書、数字の計算の基本

社内文書や社外文書には、ある程度の決まったフォーマットや方法というのがあります。発信日や宛名、発信者をどこにどういうふうに記載するか、構成をどのようにまとめるかなどです。

また、ビジネスでは様々な数字の計算・管理をすることがあります。

原価率・利益率・目標達成率・前年度比の計算などです。それをグラフにするということもあります。

日商PCを学んでいけば こうした文書作成や数字の計算もできるようになります。

出題範囲

MOSと同じく WordやExcel、PowerPonitの基本操作を身に付けていくというのは同じなのですが、日商PCの場合、ビジネスシーンではどのように文書作成したり・データを活用するか、プレセンを行うかを学んでいきます。

一例をあげると以下のような項目があります。

Word 文書作成

社内文書・社外文書のフォーマット、挨拶文、表やグラフの挿入、文書の構成・表現方法、色彩、図解など

Excel データ活用

売上・原価・売掛金・損益分岐点などビジネス用語、原価率・利益率・指数・目標達成率・客単価などビジネス数字の計算方法、ピボットテーブル、並び替え、フィルター、ABC分析・ファンチャートのグラフ作成など。

基本的な操作は MOSと同じなのですが、MOSが広く浅くというのに対して、日商PCは やや上記のような項目に重点をおいています。

実際に MOSの試験では一般的な文書や表を作成していくのに対して、日商PCでは 社内文書や社外文書の作成や資料となる表の作成を行っていくという感じです。

日商PC検定の資格は以下のようになっています。

  • 1級・・知識+実技 総括責任者・経営者レベル
  • 2級・・知識+実技 部門責任者・管理者・役職レベル
  • 3級・・知識+実技 一般レベル
  • Basic・・実技

資格として評価されるのは、2級や1級です。3級やBasicは、難易度も低く入門的な資格になります。

知識問題

試験の形式は以下のようになっています。

  • 1級・・知識30分・実技60分
  • 2級・・知識15分・実技40分
  • 3級・・知識15分・実技30分
  • Basic・・実技30分

知識問題と実技問題を両方とも70点以上で合格になります。Basicは実技のみです。

MOSと違い 知識問題があります。全部で30問ほどです。例えば、以下のような用語が出てきます。

デジタル5大パワー、デジタル仕事術、稟議書、議事録、CCとBCC、グループウェア、可逆圧縮、非可逆圧縮、PIM、vCard形式、デジタルタイムスタンプ、電子契約法、電子署名法、消費者契約法、景品表示法、ユビキタス、XMLファイルなど。

1級は論述式で難易度が高いですが、2級・3級はあくまで簡単な三択の問題なので 対策テキストなどで勉強していれば十分なレベルです。

科目

MOSと同じように Word・Excel・PowerPointでそれぞれ別になっています。

資格取得は 別々に行います。

たとえば 日商PC検定 文書作成2級、データ活用2級、プレゼン資料作成3級というようになります。

日商PCプロフェッショナル

文書作成、データ活用、プレゼン資料作成でそれぞれ2級以上を取得すると、日商PCプロフェッショナルとして認定されます。

文書作成1級、データ活用2級、プレゼン資料作成2級など。1級との組み合わせでも、もちろん認定されます。

Officeのバージョン

日商PC検定では OSやOfficeのバージョンは特に決まりはありませんが、Officeのバージョンは、2010、2013、2016などがあります。

自分の使用している Officeのバージョンで勉強していくといいでしょう。

ただしテキストや対策本は2013までの対応が多いので 2016はやや勉強しにくいかもしれません。

受験申込み方法

受験から資格認定までは、日本商工会議所が行います。

日商の1級は 年に2回だけの試験となります。2級や3級は MOSと同じように パソコン教室などで試験を受けることができます。

申し込みすれば 最短1週間~2週間ほどで受験できるでしょう。

パソコン教室が主な試験会場に認定されています。近くにあるなら問い合わせて確認することができます。またどのOfficeのバージョンに対応しているかも確認しておいたほうがいいでしょう。

受験料

級ごとに受験料が異なります。

  • 1級・・・10,480円(税込)
  • 2級・・・7,330円(税込)
  • 3級・・・5,240円(税込)
  • Basic・・・4,200円(税込)

科目ごとの試験なので、例えば 文章作成とデータ活用を受験する場合、それぞれ受験料がかかります。

テキスト

MOSと同様に 日商PCも独学での資格取得は十分に可能です。

知識科目と実技科目があるのですが、公式テキストや問題集があります。日本商工会議所が出版しているものも多くあります。

日商PC検定のベストセラー

また各都道府県の日本商工会議所には パソコンスクールがあり日商PC検定の対策講座というのがあります。

独学が不安という場合は パソコンスクールに通うという方法もあります。