マザボードのビープ音をならす
マザーボードには、スピーカーを接続する端子があります。
スピーカーは、BIOSのビープ音を鳴らすものです。ブザー音ともいいます。正常起動時に1回、異常時では複数回なることがあります。メーカー製パソコンでビープ音が出ている場合は、主にマザーボードにスピーカーが直付けされています。
自作パソコンでは、基本的にスピーカーを取り付けなければ、音を出すことができません。
PCケースに付属している場合と付属していない場合があり、マザーボードには まず付属していることはないため、最終的にスピーカーだけ不足するということがあります。
スピーカーがなくてもパソコンの起動などに影響はありませんが、正常起動時やトラブル発生時に 原因の切り分けが行いにくいということがあります。
取り付け場所
マザーボード上にスピーカーの取り付け端子があります。マザーボードのマニュアルを確認して接続します。
メーカーやマザーボードによって多少異なりますが、マザーボード上に単独である場合とフロントパネルコネクタにある場合の主に2通りあります。
例:Micro-ATXのマザーボード。
スピーカー端子は、4つのピンがあります。
例:Micro-ATXのマザーボード。
例:Micro-ATXのマザーボード。
例:ATXのマザーボード。
フロントパネルコネクタは、配列が異なることもあるため 必ずしも右詰めになるわけではありません。
MicroATXは スピーカー端子が単独であるか、フロントパネルコネクタにあるかのいずれか、ATXはフロントパネルコネクタにあることが一般的です。
またマザーボードのスピーカー端子付近には、SPEAKERとプリントされていることがほとんどです。
取り付け
マザーボード用のスピーカー。
PCアクセサリーとして別売りで販売されています。
例:MicroATX。
極性(プラス・マイナス)はないため、マザーボードの4つのピンにあわせて取り付けます。
例:ATX。
正常起動時に「ピッ」と一回音が鳴ります。異常があると複数回鳴ることがあります。
音がなると安心するなど、ほとんど好みの問題になりますが、スピーカーはあったほうが問題の切り分けに役立つことがあります。
例えば画面に何も表示されずに、起動しないという場合、正常起動時のビープ音が一回なると、マザーボードに取り付けているパーツの問題は低くなります。(ただ近年のマザーボードは、ディスプレイと接続されていない場合でもビープ音が鳴ることがあります。)
この場合、グラフィックボードと液晶ディスプレイの接続、液晶ディスプレイの電源、HDDランプなどのアクセス状況を確認するなどの行動がとれます。
しかし、スピーカーが付いておらずビープ音がならない場合、そのような行動はすぐに取れないことがあります。単純に解決できることが、時間をとってしまったり 電源ボタンを何回か押したりなど複雑なことをしてしまう可能性もあります。
また、グラフィックボードやメモリーを増設したあとに、BIOS・UEFIが異常を感知して、「ピーピッピッピ」となることもあります。この場合、取り付けたパーツか、取り付け方、BIOS・UEFIの設定などに問題があると判断することができます。