PCIe 3.0より高速な読み書きが可能
PCIe 4.0 NVMe SSDは、対応しているCPUとマザーボードで使用することができます。Intelでは第11世代のCPUと500シリーズのチップセット、また第12世代のCPUと600シリーズ以降で対応しています。(一部のチップセット・マザーボードは非対応です)
例:第11世代と500シリーズのマザーボード。PCIe 4.0のNVMe SSDをM.2スロットに取り付け、その後マザーボード付属のヒートシンクを取り付け。
OSインストール後などに確認すると、クリスタルディスクインフォの対応転送モードに、PCIe 4.0×4、PCIe 4.0×4と表示されます。(左・マザーボード、右・NVMe SSD)
クリスタルディスクマークでのベンチマークテスト。
実際の取り付けや使用方法などは、PCIe 3.0のNVMe SSDと差異はありませんが、いくつか特徴があります。
一般的にシステムドライブとして使用する場合、PCIe 4.0のNVMe SSDは CPUのPCIeレーン(×4)を使うため、取り付け場所はCPUの下や近いところになると考えられます。また、PCIe 3.0と比較すると読み書き速度がさらに高速となるため発熱を伴います。そのためヒートシンクは必須となるといえます。
基本的にPCIe 4.0対応のマザーボードは、冷却用のヒートシンクやサーマルパッドが付いているため、それを用いることになります。ただ上位のチップセットなどでCPU下以外にPCIe 4.0のM.2スロットがあり、データドライブなどとして取り付けできるようになっているものの、ヒートシンクが付いていないということも有り得ます。この場合は、別途ヒートシンクが必要になります。
一般的にPCIeは互換性があるため、PCIe 4.0のNVMe SSDを PCIe 3.0のスロットに取り付けて使用することもできます。この場合、読み書き速度はPCIe 3.0に対応した速度となり、発熱もやや抑えられるかたちになります。ヒートシンクの必要性については、温度などをモニタリングして検討することになります。
NVMe SSDによって、最大読み取り速度・最大書き込み速度がありますが、PCIe 4.0でもメーカーや容量、型番などによって幅があります。