パソコンパーツの性能の評価・比較
自作パソコンでは、パソコンパーツの性能を調べるためにベンチマークテストを行うことがあります。
自作パソコン関連のメディア、パソコンショップなどでは、新しい製品が出るとベンチマークテストを行い、結果を公開しています。
個人でもパソコンパーツを交換したりした際に、動作検証を兼ねて行うことがあります。ただソフトウェアによっては高い負荷がかかるものもあり、場合によってはトラブルや故障につながることがあります。十分な注意、自己責任のもとで行うことになります。
このページでは、代表的なベンチマークテストについて紹介しています。
CrystalDiskMark
最も代表的なベンチマークテストのひとつは、CrystalDiskMarkです。
SSDやHDDなどストレージの性能を確認する際に使われます。
自作パソコン組み立て後、ディスク交換後をはじめ、数年経過したSSDやHDDの読み書き速度の確認などで幅広く使われています。
CPU-Z
CPU-Zは、CPUのベンチマークテストを行うことができます。Benchタブ→Bench CPUから実行。
主にCPU交換後に使われることがあります。
スーパーパイ
東京大学金田研究室により開発された 円周率計算プログラムで、CPUやメモリーのベンチマークテストとして使われることがあります。
現在は開発やアップデートは行われておらず、対応するOSなども含め 基本的に使用に関してはユーザーの判断になります。
Windows エクスペリエンス インデックス
Windowsの簡易的なベンチマークテストに、Windows エクスペリエンス インデックスがあります。システム評価ツールともいいます。
CPU、ディスク、グラフィック、メモリーをテストし、1.0~9.9の数値で表示します。ハードウェアの増設や交換後の数値の確認、複数台のパソコンの比較などで使うことができます。
Cinebench
3DCGのソフトウェアを開発している Maxon Computer社の提供するCPUのベンチマークテスト。
自作パソコン関連のメディア・雑誌、パソコンショップなどで使われることのあるベンチマークテストです。高い負荷がかかります。上級者むけです。
前バージョン R15はCPUとグラフィックボードのベンチマークテスト、最新のバージョン R20は、CPUのベンチマークテスト。
3DMark
Futuremark社の提供。自作パソコン関連のメディア・雑誌、パソコンショップなど使われることのあるベンチマークテストです。
主にCPUとグラフィックボードのベンチマークテスト。高い負荷がかかります。上級者むけです。
無償で利用できるのは、Basic Editionになります。
PCMark
Futuremark社の提供。3DMarkと同じく、メディア・雑誌、パソコンショップなどで使われることがあります。
CPU・ストレージ・OSなどパソコン全体の総合的なベンチマークテスト。高い負荷がかかります。上級者むけです。
無償で利用できるのは、Basic Editionになります。
その他
他にゲーム会社が提供しているベンチマークテストがあります。主にCPU・メモリー・グラフィックボードのベンチマークテストですが、グラフィックボードの比重が大きくなります。
例:ファイナルファンタジーXIV。
他にドラゴンクエスト、ファンタシースターオンライン2、ストリートファイターなど。
グラフィックボードの交換の必要性を調べたり、交換後のパフォーマンスを確認することができます。
ストレステスト
パソコンパーツに負荷をかけ続ける操作を ストレステストといいます。負荷時の状況、特に温度の上昇や変化を調べる際に使うことがあります。Prime95、CPU Burn-in、FurMarkなどがあります。
ただ温度の上昇や変化については、ベンチマークテストでも調べることができることがあるため、一般的にこのストレステストを使うというのはありません。上級者むけです。
ベンチマークテストに比べると、負荷をかけ続けることになるため、状況によってはトラブルや故障のリスクは高くなります。