フィルター
FILTER関数は、指定した範囲から条件に一致する行を抽出して返す関数です。この関数は、主にMicrosoft 365でサポートされています。
引数には、範囲・条件の2つがあります。結果はスピル配列として表示されます。
例:FILTER関数を入力。引数に範囲(B4:C13)と条件(B列にA)を指定。
Enterで結果が表示されます。B列にAのある行が抽出されます。E列は中央揃えで表示。
条件に一致する行がない場合は、エラー表示となります。
そのため、条件に一致する行がない場合に、第3引数に空白文字列を指定することができます。例えば、=FILTER(B4:C13,B4:B13=”E”,””)と入力すると B列にEがないため空白文字列が返されます。
例:FILTER関数を入力。引数に範囲(B4:C13)と条件(B列にA かつ C列に30以上)を指定。
Enterで結果が表示されます。B列にA かつ C列に30以上の行が抽出されて表示されます。
第2引数の条件には、複数条件(AND)やいずれかの条件(OR)を満たしているかどうかを指定することができます。
複数条件の場合は * アスタリスク、いずれかの条件の場合は + プラスを用います。() 括弧の記述が必要です。
例えば、=FILTER(B4:C13,(B4:B13=”A”)+(C4:C13>=30))と入力すると、B列がA または C列が30以上となり 6行抽出されます。
FILTER関数は、もともとある範囲はそのままで、別のセル(セル範囲)に結果を表示します。別のブックやシートに表示させることも可能です。