パソコン内部からの音
パソコンの音がうるさいというのは、主にパソコン内部で物理的に動作している部品が、音を出しています。
パソコンを買ったばかりの時はそれほど音が出ていなくても、使用期間が長くなるにつれて音がうるさくなってきたということが多いトラブルです。
このページでは、音がうるさいという原因と対処法について解説しています。
原因
CPUファン
音の発生源として一番多いものとして、CPUファンがあります。
パソコンの使用期間が長くなると、パソコン内部には埃がたまることがあります。特にファンの部分は、埃が集まりたまっていきます。
その結果 CPUの冷却効果が落ちるため、CPUファンが常に高回転で回ったり、埃が詰まっていることで音が出るようになります。
デスクトップパソコン、ノートパソコンでともに発生します。
ケースファン
ケースファンというのは、ケース内部に取り付けられているファンをいいます。
ケースファンには、フロンファン、リアファンなどがあり パソコンにより場所や数は異なります。パソコン内部の温度上昇を抑えるため、空気を外部から取り入れたり、外に排出する役割があります。
電源
電源ユニットには内側にファンが付いています。このファンが異音を出している時があります。
デスクトップパソコンで起きますが、どちらかというとメーカー製パソコンより自作パソコンやBTOパソコンなどで起きやすい傾向があります。
またまれにではありますが、電源内部からジーッというコイル鳴きのような音が聞こえることもあります。
グラフィックボード
自作パソコンや一部のデスクトップパソコンにはグラフィックボードが搭載されています。
グラフィックボードは、CPUと同じように発熱が大きいため 冷却用のファンが付いています。
埃がたまるとグラフィックボードのファンがうるさいということがあります。また経年によるファンの劣化で埃がたまっていなくても「カラカラ」「ガラガラ」と音がなるときもあります。
ハードディスク
ハードディスクはうるさいというほどではありませんが、カラカラとシーク音(読み書きの時にヘッドが動く音)が聞こえる時があります。使用年数が経ったパソコンでしばしば起こります。
ハードディスクのアクセスランプと同調しているようなら、ハードディスクのシーク音である可能性が高いといえます。Windows起動時や作業時になる特徴的な音なので通常はすぐに分かります。
対処法
いずれのファン・部品から音が出ているかは、外側からは判別しにくい場合があります。デスクトップパソコンでは、ケースを開けて確認しなければならないこともあります。
クリーニング埃や汚れなどが増えるとファンの音がうるさくなることが多いため、音がうるさいというのはは、経年とともに増えてくるトラブルです。
ファンそのものにも回転数の寿命というのがあるので、長期間・長時間使用しているパソコンでも発生しやすくなります。
CPUファンやケースファンの音がうるさい場合は、ファン周辺のクリーンングを行うことで静音化することができます。
ノートパソコンでは分解が必要になるので、やや解決が難しいトラブルです。
部品交換
クリーンングしても音がうるさいというトラブルが解決しないこともあります。
CPUファンやケースファンでは、経年劣化でファンの軸が曲がっていたりすると、クリーンングを行ったとしても「カラカラ」「ガラガラ」と音が出ることがあります。
この場合は、音を出している部品を交換する必要があります。
また電源ユニットのファンから音が出ている場合も、電源ユニット内部のファンのクリーニングは基本的に行えないので、部品の交換が必要になることがあります。
ノートパソコンでは、分解や部品交換を伴うため修理に出すことが多くなります。
デフラグハードディスクのシーク音が目立つ場合は、デフラグで多少改善することがあります。デフラグを行うとヘッドの動きが少なくなりシーク音も減少する傾向があります。
パソコンの音がうるさいというトラブルは、全体的に個人で対応するには難しいことも多く、部品交換などを含め修理会社などに依頼することも検討する必要が出てきます。