ネットワークディスク・NASの故障と対処法

LAN接続タイプのハードディスクを ネットワークディスクといいます。

ネットワークディスクには ハードディスクが1台のものや2台のもの、それ以上搭載されているものがあります。

市販されているもので最も有名なものといえば バッファローのリンクステーションになります。

上位のものはテラステーションともいいます。

ネットワークディスクは壊れる時があります。

このページでは ネットワークディスクの代表的な機種でもあるリンクステーションを例に ネットワークディスクがどういう仕組になっているのか?なぜ壊れるのか?また壊れた際のデータ救出方法について紹介しています。

仕組み

バッファロー製のリンクステーション。ハードディスクは1台搭載。

リンクステーション

壊れているリンクステーションなので やや難易度は高いのですが分解してみることにしました。

ネジ

中にはハードディスクが入っています。

ハードディスク

ハードディスクには基板が付いています。

基板

外付けハードディスクと似ているのですが リンクステーションもケース・ハードディスク・基板で構成されていることが分かります。。

ハードディスクと基板

Linux系のOS

ネットワークディスク・NASというのはIPアドレスを持ち ログインして管理画面に入ったり、バックアップを設定したり様々なことができます。

これはファームウェアやOSがネットワークディスクにインストールされているためです。

小さなパソコンと考えてもいいでしょう。

パソコンには WindowsのOSがインストールされていますが、ネットワークディスクには Linux系のOSがインストールされています。

ここがネットワークディスクの一番の特徴と考えていいでしょう。


なぜ壊れるのか?

パソコンが壊れる時がくるのと同じで ネットワークディスクも壊れる時はきます。

使い方や頻度などにもよるのですが、3年~6年での故障が一番多いのではないでしょう?

ハードディスク、基板、ケースで構成されていますので このいずれかが壊れるとリンクステーションも調子が悪くなったり壊れるということになります。

またハード的な故障の他に ファームウェアやOSの破損や障害などによって使えなくなることもあります。

ひとつは リンクステーションが 連続稼働が多く熱の問題が生じていることが考えられます。

熱はハードディスクや基板に影響を与えます。

また会社や事業所では 10台以上のパソコンからアクセスがあったりして リンクステーションのキャパシティー・対応能力を超える状態が続き 高い負荷がかかっているということも故障の原因として考えられます。

故障したら

リンクステーションの場合は 故障した場合 Windowsのパソコンのように簡単に復旧したりデータを取り出したりすることができないことがほとんどです。

Windowsでは FAT32やNTFSなどが認識されたり使えたりするのですが、Linux系ではXFSなどのファイルシステムが使われます。

つまり Windowsのパソコンから パーティションを開いたりデータを見たりすることはできないということです。

なので ハードディスクが無事な場合でも USBタイプの外付けのハードディスクのようには簡単に救出できるわけではありません。

できれば専門の会社に任せるのがいいでしょう。

自分で解決する場合は リンクステーションを分解してハードディスクを取り出し ハードディスクに問題がないかどうか検査したりします。

もしハードディスクに問題がなければ、Ext2FsdというフリーソフトをWindowsにインストールして使います。

ext2形式、ext3形式でフォーマットされているネットワークディスクの中を見ることができるソフトです。

もうひとつは 同じLinux系のソフトであるKNOPPIXなどを使います。

ハードディスクに特に問題がない場合 KNOPPIXでデータが救出できる可能性はあります。

ハードディスク複数搭載のネットワークディスクは Linux上で操作が必要なため簡単にいかないことも多いです。

物理障害・論理障害

内蔵されているハードディスクが Windowsで認識されない 異音がするという場合は 物理障害の可能性が非常に高いです。

データ救出は かなり困難になると考えられます。

また ネットワークディスクでは 論理障害もしばしば起きます。

パーティションの破損などです。

ハードディスクそのものに異常はなくても パーティションが破損し Linux上でも見ることができないことはあります。

いずれの場合も データ救出は専門の会社に頼まないと難しいといえます。

対処法

LAN接続のハードディスクは ネットワーク内のどのパソコンからもアクセスでき 設定によってはリモートアクセスなども可能なので大変便利です。

ただしやはり故障する可能性というのは考えておかなければなりません。

しておきたいことのひとつとしては、ネットワークディスクのバックアップを取ることがあげられます。

ネットワークディスクの多くは USB端子が付いており USBの外付けハードディスクなどに時刻を設定して常時バックアップを取ることができるものがほとんどです。

外付けハードディスクは ほとんどNTFSでフォーマットされていますので もし仮にネットワークディスクに万が一のことがあっても 外付けハードディスクをパソコンに繋げば データを見たり使うことはできます。

ハードディスクが複数搭載されてて Raid機能が付いている機種は大丈夫という気もしますが、ファームウェアやOSのトラブル、またRaidの破損などで論理障害が起きて ミラーリングされていなかった、HDD交換後 エラーが出て Raid構築中にハードディスク内のデータが消えてしまうということも まれにですがあります。

なので 一番安全なのはネットワークディスクのみにデータを入れないようにする、ネットワークディスクの便利な機能のひとつであるバックアップ機能を有効に使うということです。