IT系の国家資格

ITは、国の機関でいいますと 経済産業省の管轄になります。

例えばウイルスとは何か?というとき、経済産業省のコンピューターウイルス対策基準で定義されているものになります。

国や経済産業省は、人材の育成を推し進めるため経済産業省の所管として 情報処理推進機構(IPA)を設立しています。

ITパスポート試験

情報処理技術者試験のひとつ

ITパスポートは、経済産業省所管の情報処理推進機構 IPAが実施・認定する資格です。国家試験・国家資格になります。

専門性の高いものを含め、全部で13種類の情報処理技術者試験を実施しています。

  • ITパスポート
  • 情報セキュリティマネジメント試験 (2016年新設)
  • 基本情報技術者試験
  • 応用情報技術者試験
  • ITストラテジスト試験
  • システムアーキテクト試験
  • プロジェクトマネージャ試験
  • ネットワークスペシャリスト試験
  • データベーススペシェリスト試験
  • エンベデッドシステムスペシャリスト試験
  • 情報セキュリティスペシャリスト試験
  • ITサービスマネージャ試験
  • システム監査技術者試験

ITパスポートは これら情報処理技術者試験の最も基礎的な区分、エントリーレベルの試験になります。

IT社会において求められる知識

IPAは、ITパスポートを以下のように紹介しています。

「ITを利活用するすべての社会人・学生が備えておくべき、ITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験です。」

以前は 「初級システムアドミニストレータ試験」というものがありましたが、この後継の試験・資格が ITパスポートになります。

ITというのは 広い範囲を示しています。

パソコン、ネットワーク、サーバー、データベース、Web、システム、プログラミング、セキュリティなど。これらに加えて 経営・財務・法律などの知識などが加わります。

どういう人が資格取得を目指すか?

国家資格ということもあり、やはり就職・転職を考えている人が多くなります。学生や社会人など。

IT系の専門学校では、短期間で取得を目指します。また大学・学部によっては、ITパスポートの取得で単位が認定されるところもあります。

ITパスポートを取得して、より専門的な資格である基本情報技術者試験や応用情報技術者試験、ネットワークスペシャリスト、情報セキュリティスペシャリストを受験する人もいます。

ITと企業活動は密接に関わっていますので、ITパスポートの取得を目指して学ぶことは 誰にとってもメリットがあるといえるでしょう。

情報部門担当者、組織管理者・管理職、経営者・独立起業者、自分のIT知識をよりスキルアップしたい、幅広くバランスよく勉強していきたいという人にも適しています。

具体的に何を学んでいくか?

ITパスポートは出題範囲が広いのが特徴です。大きく分けると以下のようになります。

  • ストラテジ系・・・経営、法律
  • マネージメント系・・・IT管理
  • テクノロジ系・・・ハードウェア、コンピューター、IT技術

どういう言葉がでてくるかといいますと、

損益分岐点、減価償却、著作権法、SWOT分析、データベース、システム、プロジェクトマネジメント、情報セキュリティマネジメント、プログラミング言語、アルゴリズム、プロトコル、関数、論理演算、真理値表、ディレクトリ、2進数、キャッシュメモリ、RAIDなど。

また略語や英語も多く、このような用語も選択肢や解答として試験に出題されます。

PPM、BCP、KPI、SCM、CSR、CRM、CAD、RFID、ERP、CIO、DFD、WBS、RFP、WEP、HTTPS、CSS、RSS、DNS、CUI、SSL、ASP、DPIなど。


試験は知識問題のみ

試験はパソコンで行う CBT方式で知識問題のみで 選択肢の中から解答を選んでいきます。

選択式で、記述問題がないため取り組みやすくなっています。記述問題はないとはいえ、計算したり考えたりして回答する問題はいくつか出てきます。

小問100問試験時間 120分

(以前は、出題数は小問 84問、中問16問の計100問、制限時間は165分)

ストラテジ系が35問、マネジメント系が25問、テクノロジ系が40問程度と分かれます。

各分野30%以上、かつ総合で60%以上が合格の目安です。

問題のうちいくつかは得点には入らず、今後のテスト用のサンプル問題として扱われています。

中問は文章が長いことが多く、回答するのに時間がかかるということもありましたが、廃止されたことにより勉強しやすくなっています。

受験申込み方法

受験申し込み、受験票取得、試験結果確認などは、すべてIPAのITパスポート専用サイトで行います。

試験は、各都道府県の試験会場にて一斉試験・CBT方式で行われています。

試験日は主に土・日ですが 平日も用意されていて、朝・昼・夕に分かれていますので、受験しやすいスケジュールが組まれています。

座席数や空席数がほぼリアルタイムで公開されており、空席があれば直前に申し込んでも受験することができます。

受験料

受験料は、5,700円(税込)です。

クレジットカード払い、コンビニ支払いなどが選べます。

クレジットカード払いは、ITパスポートのWebサイトで受験申込後、その場で決済することができ、翌日以降に空席があれば、すぐ確保することができます。

コンビニ支払いでは、空席は仮確保となり 払込すると正式に申し込みとなります。

申込みから合格・認定まで

申込みから資格認定まで、具体的にはこのような流れになります。

  1. ITパスポートのサイトで利用者登録
  2. 試験会場のスケジュールを確認し、受験申込
  3. 確認票のダウンロード
  4. 印刷した確認表を持参し、試験会場へ
  5. 試験後、PC画面上に合否表示
  6. 2,3時間後、Webサイト上で試験結果の確認
  7. 1,2ヶ月で合格証が届く

まずITパスポートのサイトで利用者登録を行います。

利用者登録作成したIDとパスワードは、ログインする際に使いますので、覚えておきます。

利用者登録と決済後にそれぞれメールが届きます。


確認票をダウンロードITパスポートの管理画面から確認票をダウンロードし印刷します。

確認票に記載されている 受験番号、利用者ID、確認コードが当日必要になります。

その他 試験に関する注意事項などは事前にWebサイトで確認しておきます。


試験会場へ試験会場へ。受付で、受験票と身分証明書を提示します。


試験会場は、監督官もおり私物の持ち込みは一切できません。携帯電話の着信なども退場となる可能性が高いので、用意されているロッカーなどを利用します。

試験後に、PC画面上に各分野別の得点、総得点が表示されるので、合否ラインかどうかはすぐに分かります。

試験結果2,3時間もすれば、ITパスポートの管理画面にログインして、PDFファイルとして見ることもできます。

厳密には、約1ヶ月後にWebサイト上での合格発表(受験番号が掲載)をもって合否がはっきりと分かります。


合格証合格証は、1,2ヶ月以内に簡易書留で 登録した住所に郵送されてきます。



基本的な単語を覚えていく

出題範囲が広いため、とにかくまずは 単語を覚えていくことが大切です。

本独学の場合 複数の本を読むことで、理解を深めていくという方法もあります。


ITパスポートの対策テキスト・対策本などを何回か目を通して単語を覚え、その後 練習問題や過去問題に進んでいくといいでしょう。

過去問人気の「よくわかるマスター」シリーズ。自動採点付きの過去問を収録。


復習過去問を解いていき、間違った箇所・分からなかった箇所を復習。その後 再度過去問を解くという方法で合格ラインに近づいていくこともできます。


過去問に関しては、平成21年の春・秋の分からITパスポートのサイトでPDFファイルとしても公開されているので、それを利用することもできます。

合格に向けては、半年~1年など時間をかけて取り組んでいくのもいいのではないでしょうか。

全く知らない用語、理解の難しい箇所が出てきたり、やや複雑な計算を覚える必要もあるのですが、少しづつでも進めれば 資格取得は現実のものとなってきます。

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