マザーボードの型番について考える

パソコンショップに行ったり、これから自作しようとするときに少し戸惑ってしまうのが、マザーボードの型番の多さだったりします。

ずらっと陳列されたマザーボードがあって、微妙に型番が違ってたりすることがよくあります。

マザーボードの型番は、どこのメーカーも英数字の組み合わせになっていることがほとんどで、ぱっと見ると何がなんだか分からない印象もあるのですが、マザーボードの型番には実は法則や決まりごとのようなものがあるのも事実です。

このことを知っていると 新品や中古でも型番を見れば、なんとなくそのマザーボードがどういう世代のどういうチップセットを搭載したマザーボードかなんとなく分かってくるものです。

ここでは、特に人気のあるASUSやギガバイトのマザーボードを中心にマザーボードの型番について考えてみたいと思います。


チップセット

マザーボードで一番大切なのは何かというと、先ずはチップセットになってくると思います。

どういうチップセットが搭載されているかです。これによってCPUソケットが分かりますし、搭載できるCPUも決まってきます。先にCPUが決まっていて、マザーボードを選ぶということもあります。

さて最近のマザーボードですが、どこのメーカーもマザーボードの型番にはチップセットを記載しています。

例えばまずASUSから見てみます。矢印右がチップセットです。

  • P5G41C-M LX→G41
  • P8H61-MX→H61
  • P8Z68M-PRO→Z68
  • P8B75-M→B75
  • P8H77-V→H77

ギガバイトはどうでしょうか?

  • GA-G41M-Combo→G41
  • GA-H61M-HD2→H61
  • GA-Z77X-UD4H→Z77

このようにIntelのチップセット名が型番に入っていることがほとんどです。すべてではありませんがその傾向は非常に高いと考えていいですね。

AMDのチップセット搭載マザーボードでも同様に、マザーボードの型番にAMDのチップセット名が入ります。

ASUSの場合は、LGA775の最後の世代 G41チップセットあたりからマザーボードにチップセットが入るようになってきました。

CPUソケット

ここではASUSを例にしたいと思います。

ASUSのマザーボードは世代ごとに マザーボードの左から2番目の数字が変化していっています。

例えば以下のようになります。矢印右は世代・CPUソケット。

  • P5L-MX→LGA775
  • P5B→LGA775
  • P6X58D-E→LGA1366
  • P7P55D→LGA1156
  • P8P67 EVO→LGA1155
  • P9X79→LGA2011

IntelのCPUやチップセットが出た順に、マザーボードも出てくるので 流れはIntelと同調するのですが、左から2番目の数字が5→6→7→8→9となります。これはそのままCPUソケットに当てはまることが分かります。

この中でも、メインストリーム向けとしては LGA775、LGA1156、LGA1155なので P6とかP9はあまり見かけることがないマザーボードではあります。

例えば Core 2 DuoのCPUに対応したマザーボードは何か?というときに、Core 2 DuoはLGA775なので、P5から始まる型番が対応していると考えることができます。もちろんマザーボードによって Core 2 Duoの型番の対応は異なることもあるので ASUSのホームページで調べるようにします。

ちなみに先頭のPは何なのか?ということですが、これはたぶん Intelを示していると考えていいのではないでしょうか。AMDのチップセットでは、MやFから始まっているからです。

大きさ

自作パソコンで使用するマザーボードの大きさは主にATX、MicroATXになります。

ATXなのか MicroATXなのかはマザーボードの箱の大きさからも知ることができます。長方形ならATX、ATXよりやや小さめで正方形ならMicroATXという感じです。

マザーボードの型番からも ATXなのかMicroATXなのかを知ることができます。

結論からいいますと、ASUSの場合 型番に Mが含まれているのが MicroATXになります。

MicroATX

  • P5L-MX
  • P5K-VM
  • P5E-VM HDMI
  • P5QPL-VM
  • P7H55D-M PRO
  • P8H61-MX
  • P8H77-M

末尾にMが付くパターンです。MX、VM、Mなど。すべてMicroATXになります。Mが付かないマザーボードがATXになります。

ギガバイトでもこのパータンになります。

GIGABYTE

  • GA-G41M-Combo
  • GA-P55M-UD2
  • GA-H61M-HD2
  • GA-H77M-D3H

チップセットの次にMと続いている型番がMicroATXになります。

性能

マザーボードにも、グラフィックボードのようにローエンド、ミドルクラス、ハイエンドという区分けはあります。

チップセットは同じマザーボードであっても、拡張スロットの数、SATAポートの数、インターフェースの種類や数などが型番によって差別化されています。

ASUSのマザーボードは、先ず3つの種類に分けることができます。

  • R.O.G
  • TUF
  • スタンダード

R.O.Gはオーバークロック向けのゲーマー向けのシリーズ、TUFは軍用部品を使用し耐久性を高めたシリーズ、スタンダードシリーズが一般的に自作パソコンで使用されるマザーボードで、パソコンショップに並んでいるのはほとんどスタンダードシリーズになります。

R.O.Gシリーズ

  • Extream
  • Formura
  • GENE

R.O.GやTUFというのはごく一部しか見ることがないと思いますが、R.O.Gシリーズは3つに分かれます。

Extreamは特別設計の超ハイエンドマザーボード、Formuraは高レベルのオーバークロックに対応したゲーマー向け、GENEはR.O.GシリーズのMicroATXモデルです。

スタンダードシリーズは、ローエンド、ミドルクラス、ハイエンドに分かれてくると考えることができます。

どのぐらいのクラスのマザーボードなのかというのは価格などを見ればある程度分かってくるものではありますが、ASUSの場合は型番にそのヒントがあります。

末尾の型番に注目します。上から性能が機能が豊富な順です。

スタンダードシリーズ

  • PREMIUM
  • DELUXE
  • EVO
  • PRO
  • 無印
  • LE
  • LX
  • LK

PREMIUM、DELUXEがハイエンド、EVO、PRO、無印がミドルレンジ、LE、LX、LKがローエンドという感じです。

ハイエンドなものは、インターフェースも多く最新の規格や機能を搭載しています。EVOはDELUXEから一部機能を省いたもの、PROは無印の強化版、無印はスタンダードなモデル、LE、LX、LKは機能やインターフェースを抑えたモデルです。

同じマザーボードでも、すべてPREMIUMからLKまで揃っているというわけではありません。PREMIUMのみのものもあるし、LEのみ、LXのみというのもあります。

MicroATXでは、大きさがやや小さくなるので高機能なものでも EVOぐらいまでになります。

価格や性能が最も標準的なクラスが無印になります。

具体的にハイエンド・ミドルレンジ・ローエンドでどういう違いがあるかといいますと、

  • ハイエンド・・オンボードでSSD・無線LAN、Bluetooth搭載
  • ミドルレンジ(EVO、PRO)・・eSATA、オーディオ端子×6(5.1ch、7.1ch)
  • ミドルレンジ(無印)・・標準的な構成
  • ローエンド・・DisplayPort省略、メモリスロットが2本

などです。あくまで傾向の話です。

ローエンドでもメモリースロットが4本であったりすることはあります。他にも差異はあるのですが、要するに機能が多めかどうかという違いです。

ただ一般的な使用では、ローエンドからミドルレンジでも十分すぎる性能を持っています

このようにマザーボードの型番にはそれぞれ意味があります。

少しでも意味を知っていると、新品にしろ中古にしろマザーボードを探している時に、そのマザーボードがどういうものであるのかなんとなく分かるのでマザーボード選びもスムーズになってくるものです。