第2回 Intelを知る

自作パソコンを始めるきっかけとして、パソコンに詳しくなりたい、知識を得たいというのもあると思います。

自作パソコンを作って実際に使い始めると、徐々にパソコンに詳しくなっていくものです。

自作パソコンに限ったことではないのですが、今回はパソコンに詳しくなるコツを少し紹介したいと思います。

世界のITメーカー

パソコンはいろいろな部品で構成されていますし、規格とか名称、機能とかたくさんあるのですべてを知っていこうとしてもなかなか大変なものがあります。

なんでもそうなんですが、部分的なところを見るのではなく全体を見ていくと分かるということは多いと思います。

世界のIT企業をあげるとたくさんあると思うのですが、その中でも有名なのは、Google、Microsft、Appleなどです。

主なサービス・製品でいうと、Googleは検索エンジン、アンドロイドOS、MicrosoftはWindows、AppleはMac OSやiPhoneですね。

ここにもうひとつ加えるとすると、やはり Intelでしょう。

Intel

世界のパソコン台数は相当な数になると思いますが、そのパソコンのほとんどに IntelのCPUとチップセットが入っています。WindowsにもMacにも IntelのCPUは使われていますし、世界の先進IT企業でも IntelのCPUやチップセットは使われています。

CPUは、コンピューターの中では常に中枢を担うデバイスです。

パソコン内部の部品なので目には見えないところですが、Intelの部品は縁の下の力持ちとして活躍しています。

Intelなくして パソコンやITの発展を語ることはできないのです。

世界のコンピュータ市場を牽引するIntel

パソコンはまずチップセットから決まるといっていいほどです。

Intelが新しいチップセットを出すときは、前後してそれに合うCPUも登場します。

分かりやすく 自作パソコンで例えると、先ず Intelが新しいチップセットを開発・生産します。そしてその新しいチップセットの提供を受けて、各マザーボードメーカーがマザーボードを作ります。

そして新しいマザーボードが、パソコンショップなどに並びます。

自作ユーザーなら、このマザーボードに合わせて CPUを選んでパソコンを自作していきます。パソコンショップも新しいマザーボードでパソコンを組み立てて、BTOパソコンとして販売を開始します。

NECやFujitsu、SONYなどのパソコンメーカーは、その半年から1年後に新しいチップセットを採用してパソコンを市場に出します。

こうした流れです。

つまり始まりはIntelであり、潮流をつくるのもIntelなのです。

Intelが新しいチップセットを出さなければどうでしょうか?

基本的に流れは止まります。パソコンは進化しなくなるということですね。

なので、パソコンの世界、世界のITを牽引しているのは Intelといっても過言ではないのです。


Intelに着目する

パソコンの進化はめまぐるしいものがあります。早いのです。

何か覚えようとしたらすぐに新しいものが出るという感じです。少しボーとしていたらついていけなくなるほどです。

そこでポイント、コツとしては、Intelに着目するということです。

特に チップセットとCPUになります。

パソコンの中でもチップセットやCPUは、中心になるところです。木でいえば幹の部分ですね。

ですから他の枝葉を見るんではなく、幹を見るということです。

例えばあるパソコンがあったとしたら、このパソコンのチップセットやCPUはなんだろう?と。

チップセットやCPUが分かると、ああこの世代のパソコンなのかと、時間軸・大きな流れの中でそのパソコンが把握できるようになってきます。

そしていま最新のチップセットとCPUは何か、Intelがどんな製品を出しているかを把握することもパソコンの進化の流れに付いて行くことにもなります。

パソコンに詳しくなるというのも、いろいろな方法があると思うのですが、先ずは全体の流れを 把握することです。そのために IntelのチップセットやCPUを知る、Intelがいまどういう製品を出しているかを知るということが理解を深めて行くことになります。

パソコンの未来を切り開くIntel

ATXとMicroATX
ATXとMicroATXは、Intelが1995年に策定した パソコンの構造規格。

各パーツメーカーは ATXやMicroATXの規格でパーツを開発・製造していきます。

パソコンを自作したり パーツ交換ができるも各パーツがこの規格に合わせているからです。

SATA3
Intelがいま推し進めているもので重要なものがいくつかあります。

まずSATAⅢです。SATAは、SATA→SATA2→SATA3と進化しています。これはIntelのチップセットの機能で、内蔵のSATAの転送速度が早くなるのと、USB3.0に対応しているということです。

SATA3の何がメリットかというと、転送速度が非常に速いことです。内蔵のハードディスクやSSDにしろ、外付けのUSB接続にしろ SATA3の機器を接続すれば転送速度があがり、OSの起動、パソコンのパフォーマンスの向上、コピー速度の向上など多くのメリットがあります。

今後は SATA3のパソコンが主流になってきます。

ウルトラブック
「ウルトラブック」は、Intelが策定しました。

自作パソコンの規格である ATXやMicroATXという規格を策定して、「今後のパソコンはこれを基準にしよう!」と提唱したのもIntelです。

ウルトラブックは、ノートパソコンに設けられた基準で、Intel Core iシリーズ第2世代以降のCPUを搭載、ノートパソコンの厚さを一定以下にする、バッテリーの駆動時間を従来のノートパソコンよりも長くするなどがあります。

この基準を満たしたものが、ウルトラブックを名乗ることができます。各パソコンメーカーは、Intelの定めた基準をクリアしたものを製造・販売しています。

SSD
Intelは、本格的なSSDの市場投入を始めました。

Intel SSD 330シリーズがそれになります。容量が多く価格の安いコストパフォーマンスの高い製品です

これにより、自作パソコンをはじめBTOパソコン、メーカー製パソコンでもSSD導入が加速しています。

CPU内蔵グラフィック
もともとグラフィック機能はマザーボードのチップセットが担当していました。

ノースブリッジと呼ばれる2つあるチップセットのひとつです。

しかし Core iシリーズのCPUの登場で、このチップセットのグラフィック機能はCPUが担当することになります。

これによりマザーボード上のノースブリッジがなくなり CPUが演算・計算などの処理の他にグラフィック機能も内蔵するようになります。

このCPU内蔵のグラフィック機能もどんどん強化され、ビデオカードがなくてもできることが増えてきています。例えば最近ではSandyBridgeやIvyBridgeのマザーボード・CPUでは、ビデオカードがなくても2画面表示・3画面表示のマルチディスプレイも可能となっています。

NUC
Intelはその高度なCPU・SSDを使い 手のひらサイズのパソコンをすでに開発し市場に投入をはじめています。

NUC ナックと呼ばれるもので ネクスト・ユニット・オブ・コンピューティングの略です。

101.6×101.6mmサイズのマザーボードが使われており、Mini-ITXよりもさらに小型化した規格です。

いままでのようにサイズの大きいデスクトップパソコンでなくても 十分な性能を持ち、液晶ディスプレイの背面に掛けて使用することも出来ます。

PCI-E接続 SSD
SATA3にはインターフェース上 速度上限があるため Intelが投入した PCI-E接続のSSD

SATA3対応SSDの約4倍の数値を出しており 一般消費者向けでは世界最速のストレージともいわれています。

Intel 9シリーズから PCI-Expressで転送するM.2規格をサポートし、M.2スロットでPCI-eモードが使えるようになっています。

現在 対応チップセットなどが限定されているものの、今後が注目されています。


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