HDD・SSDなどの確認・管理
Windowsには、ディスクの管理という機能があります。
内蔵、あるいは外付けで接続されているハードディスクや光学ドライブ、USBメモリーなどの状況を確認したり、設定を行うことができます。
ディスクの管理では、ハードディスクをはじめ 接続されているドライブ類が表示されます。特にハードディスクは操作を謝るとデータが消えることもあるため、操作は注意して行う必要があります。
このページでは、ディスクの管理の開き方、操作方法、パーティションやファイルシステムなど関連する用語について解説しています。
開き方
PC右クリック→管理。あるいは左下の検索窓に コンピューター、コンピューターの管理と入力。
左側メニューのディスクの管理をクリックすると、画面が表示されます。
パーティション
ハードディスクが1台搭載されている場合は、通常 ディスク0に内臓のHDDやSSDが表示されます。
HDDやSSDは、パーティションによって区切られています。パーティションとは、和訳すると間仕切りという意味です。区切り、あるいは区切られた領域をパーティションといいます。
ディスクのパーティションで、Cとドライブレターの付いているものが Windowsがインストールされているパーティションです。
ドライブレターの付いていないパーティションは、エクスプローラーなどからは見えないようになっています。Windowsの起動に必要な EFIシステムパーティション、Windowsの回復や復旧に必要な回復パーティションなど、メーカー製のリカバリーで必要なリカバリー領域などがあります。
このような、Windowsの起動や復旧に関連するパーティションは、ディスクの管理からは削除できないようになっています。また、起動や復旧に影響があるため ソフトウェアなどを使用して削除する場合は、十分に注意する必要があります。
ドライブレター
ドライブには、CやDなどドライブを識別するアルファベット、ドライブレターが付いています。
Windowsがインストールされている Cドライブはドライブレターを変更することはできませんが、光学ドライブや増設しているハードディスクなどは、ドライブレターを変更することができます
該当するドライブの左側の領域で、右クリックするとドライブレターの変更に進みます。
例えば光学ドライブをDからEにして、増設したHDDをDにするということができます。
ドライブレターの変更では、例えばすでにDが使われている場合は、他のドライブがドライブレターをDにすることはできないため、Dが使われているドライブをD以外にする必要があります。
初期化とフォーマット
ここからは、HDDやSSDなど単体の製品を 内蔵や外付けで増設した場合の初期化とフォーマット、ボリュームの削除や縮小について解説しています。
例えば、データ用として ハードディスクを増設して使う場合、パーティション形式はMBRかGPT、2TBより大きいHDD(2.5TB、4TBなど)ではGPTにします。
ハードディスクが認識され 未割り当てとなります。
未割り当て領域の上で右クリックして、新しいシンプルボリューム。パーティションの作成になります。
ウィザードに従い進んでいきます。
サイズを指定できます。残りの領域は未割り当てになります。
ドライブ文字の割り当て。
フォーマット設定。ファイルシステムは NTFSを選びます。クイックフォーマットは早く終わります。ボリュームラベルは適当に名前をつけます。後から変更することもできます。
ウィザードは終わりです。
フォーマット中。
フォーマットが終わります。
フォーマットが終わると、このようにドライブとして表示され、使用できるようになります。
ボリュームの削除
作成したパーティションは、削除することもできます。
パーティション操作全般にいえることですが、データが入っているときは消えるため十分注意するようにします。
未割り当て領域になります。
ボリュームの縮小
パーティションは 縮小することもできます。
縮小できる領域はある程度決まっています。縮小な可能な領域のサイズを見て 任意の数字を入力します。
パーティションが縮小され、残りの領域が未割り当てになります。
これにまたパーティションを作成することもできます。
このようにドライブとして認識されます。
パーティションのサイズ変更は、いくつかのフリーソフトでもその機能が提供されています。
例:Easeus Partition Master。
Windowsのディスクの管理、フリーソフトなど いずれの場合でもパーティションの操作を行う場合は、誤った操作で起動しない、データが消えるということもあるため、注意が必要です。
MBRとGPT
パーティションの形式には、MBRとGPTの2種類があります。MBRのほうが古く、GPTのほうが新しい形式です。
ディスクの先頭のセクタには、MBRとGPTのパーティション形式を指定する領域があります。
表示されているディスクを右クリックし、グレー表示でMBRディスクに変換とあれば、そのドライブはGPTです。逆に GPTディスクに変換とあれば、MBRです。
起動ドライブがMBRであれば BIOS、GPTであればUEFIであることも分かります。
ディスクの初期化をすると、必ずどちらかの形式を選択することになります。システムがMBRで、増設ドライブがGPTなど、MBRとGPTは混在することもあります。
また増設したドライブなどで、すべてのパーティションを削除すると MBRとGPTを切り替えることができます。ただ一度形式を決めた後は、パーティション形式を削除して、初期化前に完全に戻すということはできません。
再度、ディスクを初期化前に戻す場合は、コマンドプロンプトから実行できる diskpartというコマンドによって行うというのが一般的です。しかし、このコマンドは操作を誤ると他のドライブのデータが消えることもあるため、慎重に行う必要があります。
FAT32とNTFS
内蔵ハードディスクやUSBメモリー、外付けハードディスクなどには、ファイルシステムがあります。パソコンで扱うデータは、必ず記憶媒体の何らかのファイルシステム上にあります。
Windowsで使われる主要なファイルシステムは、FAT32やNTFSです。
FAT32は、主にUSBメモリや外付けハードディスクなど。NTFSは、主に内蔵のハードディスクで使用されています。
FAT32
- 最大ファイルサイズ・・4GBまで
- 現Windows OSも含めXP以前の98、ME、2000などにも対応
- Windows以外の MAC OSでも基本的に読み書きが可能
- 圧縮、暗号化機能なし
NTFS
- 最大ファイルサイズ・・2TBまで
- 2000以降のXP、Vista、7、8、10に対応
- Windows以外の MAC OSでは基本的に読み書きできない
- 圧縮、暗号化機能あり
Windowsは、NTFS上にインストールされて使われています。ここではUSBメモリーがFAT32であることが分かります。
USBメモリーや外付けハードディスクで、FAT32が使われることがあるのは、互換性を重視しているのが理由としてあげられます。
USBメモリーなどを再フォーマット、あるいはフォーマット形式を変更する場合は、右クリックしてフォーマットを選びます。
ファイルシステムを選びます。USBメモリーでもNTFSを選ぶことができます。
再フォーマットされます。
フォーマットというのは、土地を整地して区画をつくるような作業です。更地にしてもう一度区画を作っていくことになります。Windows上で行うフォーマットを 論理フォーマットともいいます。
データは消えるため、再フォーマットする場合は、事前にデータがないか確認した上で行います。